2019年04月21日

「Fender USA Jaguar '66(ペグ交換・各部調整)」

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Fender USA Jaguar ’66

1966年製くらいのジャガーです(販売店の記載から判断)
どれくらいから「ビンテージ」扱いになるのか未だにわからないのですが、
60年代の物はそういう目で見られる対象の古いギターということにします

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ブリッジは購入時よりオリジナルからシャーラー製のもの(STM-C)に交換済み

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USA製のピックアップは、ヨーク(金属のギザギザの歯)の高い方が1弦側とのことです
(フェンダージャパン製は6弦側が高い)

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今回は以下、

・クロームメッキのFキーペグからニッケルメッキのクルーソンペグに交換したい
・ハイポジびびりの軽減

となります

Fキーのクロームメッキ感、結構みなさんチープに感じていて安心しました

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ネックデイトから1966年の2月の物と判断するらしいです

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ポットデイトからは1979年の24週目と読み取るらしいです

組み上げまでに10年以上塩漬けにされていたのか、
途中、ポットだけ交換されたのか、
そもそも年代の読み取り方が間違っているのか・・・

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CBS売却後の製造個体(?)でよく見かける黄色味がかったサンバーストの塗装が苦手なのですが、
この個体のように元の色からここまでいい感じに焼け、褪色することも出来るのですね

楽器店で売れ残っている嫌な感じのサンバースト個体は
「そりゃ欲しい人いないよな」という感じでよく見かけただけかもしれません
ネットからの情報も多い昨今、逆生存バイアスで主語が大きくなるのは改めたいところです

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交換するクルーソン製ペグです
クルーソンタイプのペグはよく見ていたのですが、
本家クルーソンのペグは更に無骨な感じです(種類が違う?)

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まっすぐ一列に並べて、取り付け穴を開けました

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「改造してしまうけど骨董価値的に穴まで埋めたくない」という謎の思考により、
元の穴は埋めずにそのままにしました
木地がそのままなのも気になるので蜜蝋ワックスを塗っておきます
(もちろん埋めるが面倒ということもある)

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ペグを取り付けました
交換の理由がほぼ”見た目”だと思うので、ブッシュは流用です
キラキラなメッキもすぐに錆びて統一感が出てくることでしょう

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購入時よりブリッジが交換されていた個体ですし、改造を躊躇うこともないのですが、
多少なり施術に抵抗がある気持ちはこれからも忘れないようにしたいですね

このシャーラー製のブリッジはアンカー穴を一度埋め直した後に、
6弦側をアームユニット側に、1弦側をネック側に開け直しているようで、
ピックガードもそれにあわせて拡張している感じがします

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ブリッジのRが14”に対して、指板Rは12”くらい
古いジャガー はもっときついRと聞いたのですがむしろ緩いくらいに思います
前述のブリッジの施工のこともありますし、
フレット打ち直し・指板修正もされているのかしら?

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フレットが減っています
フレットをレンチ等で叩いてみた音も鈍い感じですし、浮きもあるようなので、
嫌な音がする箇所を叩き直しました

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続けて軽くすり合わせ

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ローラーサドル(ナット)は
「部品も多く、遊びも多い、弦との接触部分も曖昧で立ち上がりの遅い詰まった出音」
という印象のままずっと避けていたのですが(ビザールギターの印象も強い)、
これはめちゃくちゃ普通の使い心地ですね

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かっこよくいい感じに仕上がりました

この楽曲の間奏2:04〜で使わせていただきました(宣伝)
https://nakanoise.bandcamp.com/track/tania

2019年01月27日

「Wishbass Prototype Lobe(各部調整)」

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Wishbass First Prototype Red Cedar Piezo Pickup Lobe

個人製作した楽器を自身のHPやebayで多数出品しているWishお爺ちゃん(Stephen Wishnevsky)による
人気機種「Lobe」のピエゾPU搭載型のプロトタイプモデルになります

オーダーも受け付けているようですが、ebayに出品されるものも一点物に近い作りなので、
気に入ったものが出たら購入という形が手っ取り早いと思います

そんなコツコツと作り続けてシリアルナンバーも2000を超える中、
新作の試作モデルが出品されていたのでポチった次第となります
(見た目も大変良く、めちゃくちゃ安かった)

商品説明曰く

「間違いなくこの地球上で最高の響きのベースです」
※どの商品ページにも書いてあります

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さて、4弦をEにチューニングしようとすると、
弦のボールエンド止め部の割れが広がって一向にチューニングが終わりません
弦も最初からフニャフニャな品質のものが張ってあります
こういうものを許容し、納得出来る人が購入するような楽器になります
(プロトタイプ物は尚更この傾向が強い)

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ナット、ブリッジは人工大理石(コーリアン)製
極力金属パーツを使わないことに拘っているのでこういう形になったのでしょう

4弦部の溝切りに失敗したままの物を使っていますが、
購入した人は気にもしない空気がウィッシュベースの人徳のなせる業ですね

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鉛筆ケガキの残った釘を打っただけのポジションマークや
ペグ位置決めのポンチ跡などウィッシュベースの話題には欠かせないお約束な部分も健在です

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こういう節やコブ部分がかっこいい

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以前は透明なロゴステッカーだったのですが近年は紙製に変更されてしまいました
耐久性が落ちた気がして少し残念なところ

あと何故か各所にマイナスネジ多用します

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コーリアンのコマの下、指板裏に貼り付けられた圧電素子が見えます
コントロールはボリュームのみ

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ウォルナット、メイプル、パープルハートの5ピースネック
ここだけなら高級な楽器に見えなくもないです

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後の作業の為にステッカーを剥がします
木材に直接ですし、粘着力は弱かったので簡単に剥がれました

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愛らしいウィッシュベースは無改造で使いたい気持ちもあるのですが、
プロトタイプですし、既にジャンク品みたいな状態ですし、
気になるボディ形状や演奏性の悪いところも修正したいと思います

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製作時の光景を見ても毎回フリーハンドでボディ形状を決めている感じなので、
ハイポジションでの演奏性向上のためにホーン部を削ります

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丸いお尻(?)が好きなのでボディ下部はそんな感じに形状修正
デコボコだったネック裏やその他のラインも滑らかに繋がるように均してみました

太い太いと言われているウィッシュベースのネックもこの個体に関しては普通に薄いので、
トラスロッド非搭載も相まって今後ネックがどういう状態になるのかわかりません
(それも込みで試作品なのかな〜)

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ボールエンド止め部の修復に入ります
厚み0.5mmの銅板を用意しまして、

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接着後、弦を固定できるようにしました
金属を極力使わないコンセプトを崩すようですが、
弦すら固定できないくらいの不良では仕方ありません

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折角なので弦アースも取れるようにと銅板からアースを引き回してみましたが、
ピエゾPUのノイズ処理に関して効果はない気がします

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どこかの切れ端みたいな貧弱な配線(圧電素子部の余り?)は出音が気になるようなこともないのでこのままです

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出品された商品説明にもあったのですが、楽器表面の処理は「Tru-Oil」を使用しているらしく、同じように軽く使ってみたところ、ニス多めのオイルといった感じで素手で塗りたくるにはベトベトしすぎますし、処理後のヌメヌメした光沢もあまり趣味ではなかったので、結局削り取ってツヤ消しにしました

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ジャトバの指板だけは紙ヤスリの番手を上げて平面と光沢を出してみました

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ナットとブリッジを整形して弦高を調整します
フレットレスはどれくらいが最適なのかわからないので、普段(フレッテッド)より高めを落とし所としています
それでもナットの1弦部はかなり下げられたので、ペグに向かう弦と干渉する木部を削っています

ナットは弦間隔も気になったのですべて削り落としてから溝を切り直していますが、
元々がそれくらいのマージンのある弦高だったということでもあります

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結局、300番くらいまで磨いてワトコオイル(クリア)と蜜蝋ワックスでしっとり落ち着いたフィニッシュにしました
オイルフィニッシュはお手軽と見せかけて綺麗に仕上げようとすると手間がかかるので苦手です

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かわいい琥珀色のノブがチョイスされています
やれハイエンド系や日本人だったらこういう部分はすぐに木製ノブにしがちなところ(偏見)を、
安っぽいノブでバランス良くまとめているところが好き

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木の塊のためかキンキンと共鳴する部分がなくてやさしい音がします
触り心地も抱き心地も好き

好き過ぎて作者本人がKindleで出している同人誌(?)も購入しました

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届いたダンボール箱に書かれたサインも好き

2018年12月23日

「STEINBERGER XP2A(ストリング・ジョー交換)」

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STEINBERGER XP2A

スタインバーガーのボルトオンタイプのヘッドレスベース「XP2」です
ネックのみにお家芸のグラファイトネックを使い、ボディを木材(ハードメイプル)に変更し、
部品、電装のコストを下げることで、価格を抑えてお求めやすくしたのが、このP(プロ?)シリーズらしいですね

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型式の末尾に「A」と入っているように、
オプションのアクティブEQ搭載モデルでございます
・ボリューム
・バランサー
・アクティブEQ
※時計回り→トレブルブースト、反時計回り→トレブルカット/ベースブースト
・アクティブ/パッシブ切替SW

トレブルブースト時にローカットはされないらしいです
(正直、体感ではよくわかりません)

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バッテリーを収める蓋の形状も色々ありまして、このタイプは初めて見ました
同モデルでも木ねじでボディに留めるものが多いので、ナットが埋め込まれているのは良い改良だと思います
(コストダウンモデルなのに変な手間をかけてある)

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ピックアップはこのモデルの為に特注されたパッシブPUのEMGとのことです
妙ちくりんな位置にあるEMGのロゴに特別感があっていいですね

裏面には「EMG-HZ」の文字があります
この後、気をよくしたEMGが単体でも商品化したのかしら?
(販売時系列はよくわかりません)

ちなみにアクティブPUが最初から搭載されたモデル「XP2LI(Low Impedance?)」もあるのですが、
当時の国内代理店のカタログを確認すると、その価格差なんと¥40,000です
そんな値段を見せられたら、特注と言われようとただの樹脂で固められたパッシブPUにしか思えなくなっちゃうじゃない・・・

以下にPシリーズのオプション型式を今後のためにまとめておきます

XP2(特注パッシブEMG PU)
XP2LI(アクティブEMG PU)
XP2A(アクティブEQ)
XP2W(ホワイトフィニッシュ)
XP2R(レッドフィニッシュ)
XP2L(レフティ)
XP25(5弦モデル)

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スタインバーガーのブリッジは色々なところが壊れます
ベースは特にストリング・ジョー(弦のボールエンドを固定する部分)の破損した個体をよく見かけるのではないでしょうか

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今回は、まだ使えるけど時間の問題で壊れるであろうジョー部分を交換します

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純正のジョーはネジからして特殊で流用しづらく、ネジ含めてまるごと交換になります

片端は調整つまみ固定用の切欠き、
反対側はジョーの抜け防止の膨らみと先端にマイナスが切ってある特殊なものです
(ジョー自体も全部にネジを切ってあるわけではなかった)

つまみを最後まで回しても外れないようになっているのは優しい設計です

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ネジをネック側からしか入れ込めないため、ジョー自体が仕方ない肉厚になったのかもしれません

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紹介が遅れました
交換する強化ストリング・ジョーになります
オークションでプロトタイプ(?)をeriyasatou氏より購入しました
当初はネジを流用する形でしたが、前述のようにネジすら使いまわせなかったので、
M3.5の全ネジを手厚く追加していただきました(ありがとうございます)

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ということで組み立て方は少し逆になりますが機能に問題はありません
いい感じに強度が増したことでしょう
切っただけみたいな見た目の無骨な部品、大好きです

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元のジョーは裏から見ると変形が始まっている感じでした

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ちなみにオクターブ調整用のネジも、先端を球状にした長いイモネジ(?)みたいな変なやつでして、
最悪はここが壊れてもオクターブ調整は出来ますが、これも入手が困難すぎると思います

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ストラップピン兼ネックジョイントネジ
特殊なネジだらけです
インチとメトリックのネジが混在しすぎて机が六角レンチだらけです

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フロントパネルの中身
キャラメルバックのパッシブPUです
アクティブサーキット自体はEMG印ではないのかしら?
組み込みが簡単そうでいいですね

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ダブルボールエンド弦の先端の膨らみの分、0フレット部分の高さが上がってしまうのが嫌なので弦自体を削ります
弦高も下がりますし、「ブンッ」という変な低音弦の鳴り方も多少改善されることでしょう

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見た目も良くなりました

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ジョーの調子もいい感じです
(ダブルボールエンド弦ってブリッジ側がテーパー弦なんですね)

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スタインバーガーのグラファイトネックはトラスロッドがないため反りの調整が出来ません
ネックポケットにシムを挟んで、あまり使わないであろうハイポジションのフレットを削ることで弦高を下げることにします
フレットの高さ自体もガタガタな状態なので良い機会でしょう

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”スタインバーガーのネックは反ることがなく、調整の必要がありません〜”

「軽い順反り状態が工場出荷の標準仕様です」なんて言い訳が通らないくらい見事に反ります

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とりあえず、12フレット上で4弦1.75mm、1弦1.5mmくらいでお手上げです
(これ以上削ったら24フレットが無くなっちゃう・・・)

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真っ黒なボディに金の差し色が不良ですね〜
ピックガードの仕様も時期によって様々らしいのですが、
こちらは3プライでマットなものっぽいです
(全体に白いラインが入るのが良い)
他にも更に粗くざらついた3プライのものとアクリル板みたいなものを確認しています

詳しくはここのサイトが参考になりました
http://www.steinbergerworld.com/P-series.htm


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ガンダムみたいでめちゃくちゃかっこいい

特注部品だらけでどこがコストダウンモデルだったのか疑問ではありますが、
制限がある中で工夫を凝らしたモデルは見どころがあって分解が楽しいですね
(価格に一番効いたのはボディ材っぽいですが)

ファクトリーツアーの動画を貼って終わります


2018年12月09日

「MUSIC MAN Cutlass T(プリアンプ修理)」

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MUSIC MAN Cutlass T

一見はミュージックマンの黒いスティングレイですが、
ネックがカーボン製のカトラス1というモデルです

同社が近年同じ名前のモデルを発表したために検索がしづらいことこの上なし、
なかったことにされる前に記事に残しておこうと思った次第です

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光に当てるとカーボン地が透けて確認できます
ライセンスはMODULUSと記載がありますが、製造はMUSIC MANなのかしら?
カーボンを固めたネックというよりカーボンファイバーを接着剤で固めたような見た目ですね
男の子はこのカーボン地にときめくように生まれてくるのでむしろご褒美でしょう

邪魔なトラスロッドも入ってないわけですし、テンションピンの位置は中央にして欲しい気持ちもありますが、
「アーニーボール買収前はこっちの配置が美しい」ということにします
(弾いていても正直そこまでテンション感に差異を感じない)

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ネックデイト、ボディデイトは1983年頃
こちらネックは四点止め、トップローディング仕様のカトラスですが、
時期によっては三点止め、裏通しモデルも存在するようです
スティングレイと同じ流れとするならば三点止めの方が初期型なのかもしれません(未確認)

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ピックアップはパラレル接続でポールピースの短い
いつものスティングレイに搭載されている見知った見た目のピックアップです
この頃からずっと仕様変更がない感じなのか、
前オーナーが交換したのかは不明です

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コントロール部分
ハイの出ないブーミーな出音だったので消耗品であろう電解コンデンサーの交換に至ります
2BAND EQ時代はタンタルコンデンサーが載っているかと思ってましたが電解コン仕様もあるみたいですね
アース配線が追加されていたりと弄られている部分も多い感じです

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配線が金属パネルに潰されてペチャンコでした
導通しているのでとりあえずこのままです
ポットから何からガタが来ているので最終的には全交換でリフレッシュしたい所存

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劣化した両面テープをZIPPOオイルで除去しまして、
クドくない見た目のコンデンサーに交換です
(黒と銀で全体を統一したかった)
難しい拘りはないのですが、
よく見たら「AUDIO」と入っていて複雑な気持ちです

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除去された電解コンデンサー
心なしか頭が膨らんでいるように見えます
このかわいい見た目のものを新品で手に入れたかった

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ネジと干渉するミュートスポンジ

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ナット〜ブリッジ間のセンターを力技で合わせます
(ストラップピン側のホーンとネックを持ってぐいっと一発)

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コンターなしボディの楽器はスタイルが悪くてかわいいですね〜

プリアンプの電解コンデンサー交換により(?)低音もスッキリ、
聞き慣れたスティングレイのジョリっとした高音も出るようになりました
(交換前と交換後の録音物を確認)
比較用に死んでいた弦をまた張り直しましたが、フレットに当たる向きが変わったのか、フレットを磨いたからか、生音ですら高音が出るようになってしまい効果が紛らわしいという結果になりました

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目のやり場に困る(?)ネック画像で終わります

2018年09月30日

「MODULUS FB4(ピックガード複製)」

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MODULUS FB4

Red Hot Chili PeppersのFleaのシグネイチャーモデルです
現在はエンドースメント契約的なものが切れたためか「FU4(Funk Unlimited)」の名称で継続販売されていますね
元々仕様が定まらない亜種がたくさん流通しているモデルのため、名前が変わろうと大きな変更はないように思います
(付加価値があるのは本当に初期型だけだろう派)

こちらは2000年中期くらいのモデルなのでFB4表記としています

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ブリッジはHIP SHOT B style
本人ドンズバを求めるならBADASS BASS II搭載モデルを求めるのですが、BADASS自体の入手が困難になったようで(生産終了?)、暫くこのブリッジが標準搭載されています

メッキされていてよくわかりませんが、たぶんアルミ素材の方の軽量タイプかしら?

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トラスロッド搭載のグラファイトネック
普通のボタン型ストリングリテーナー
メーカーロゴ入りペグ
(初期型はもう少しヘッドが小ぶりでロッドなし、ヘッドにフリーのロゴが入り、ローラー型ガイドが付いていた気がする)

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ピックアップはスティングレイ純正のものに交換されています(この白黒の撚ってある線はそうでしょう)
プリアンプはAGUILAR OBP-1を18V駆動

これも時期によって(代理店のオーダーによって?)搭載ピックアップやプリアンプが違います

シグネイチャーモデルとはなんぞや・・・

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ラメ塗装に見慣れているとメタリックカラーくらいじゃ派手さを感じませんね
グラファイト模様に負けない派手なピックガードを付けたくなってきました

ピックガード複製のためにMDFボードをざっくり切り出します

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先端コロ付きビット(目地払い)をつけたトリマーでトレースオン
日焼けしやすく熱にも溶けやすいピックガード材なのか、モタモタ作業しているとエッジの部分が減ってきてしまうのですね
皆さんどうやって綺麗に型取りしているのか気になるところです

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テンプレートが出来上がったところで作業がストップしていたのですが、
(赤鼈甲ピックガード材がネットショップで軒並み売り切れており在庫復活の時期も不明だった)
SNSで悲しみを呟いたところ、WALTZ GUITARS(http://www.waltzguitars.com/)の柳さんから「サイズが足りるようであれば」と、端材をいただけることになりましてめでたく作業再開です
その節はありがとうございました(私信)
工房は人柄で選ぶ人が多いと思いますが、ひとつオススメの工房でございます(宣伝)

サイズも問題ないようです

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ざっくりカットしたピックガード材にスポンジ両面テープでテンプレートを貼り付けます
ちなみに最近知ったのですが養生テープみたいな見た目の両面テープがいい感じでした
今度はそれを手に入れて使おうと思います

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型取り時と同じように目地払いビットで余分なところを払います

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45°の角度付きビットで面取り作業
実はこの作業は初めだったのですがめちゃくちゃ時短で楽ですね
MODULUS FB4のピックガードは今後も複製する機運がありそうなので量産体制です
(似合う色のピックガードを模索中)

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ヤフオクの楽器カテゴリにあった面取りドリルを購入して使ってみたのですが、鋭角すぎるのでピックガードには向いてないのかもしれません
貫通することに臆病で浅い面取りのままです
いつも通りドリルの先端(120°くらい?)で面取りした方が見た目も美しい気がします

ピックガード端は研磨せず切って出し
(撮って出しみたいな予防線を張る)

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取り付けてみました
ピックアップ周りのアール部分は使用したビットの切削径の都合、丸棒ヤスリの手作業が発生します

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真鍮削りだしのスウィングチップもどき兼フィンガーレスト
今は両面テープ取付ですが、ピックガードにこの径で穴をあけてしまえば座りもよくなりそうですね
演奏にしっくりくる位置決めが出来たら追々挑戦したい所存

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ピックガードの色は悩んだ末に毒々しい赤鼈甲をチョイスしてみましたが狙いすぎ感が否めません

元の方が良かったに一票・・・

2018年09月23日

「Tokai Talbo Bass B-135(アース線引き回し)」

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Tokai Talbo Bass B-135

その昔、東海楽器が木以外の色々な材を使った楽器を企画していた中、プロトタイプのみで一般販売はされなかったと言われるアルミ製ボディのベース「タルボベース」の復刻版です
平成に入ってからGLAYのHISASHI氏がタルボ(ギター)を使い始めたことによって、ギターの方の需要が高まったのでしょう
ギターの再販に便乗して企画倒れだったベースもついでに復刻されました(たぶん)

当時の私は「エレクトリック」と銘打った楽器が木で出来ているのも木目が見えるのもサンバースト塗装なのも嫌で仕方がありませんでした

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金属(アルミ)で出来ていて!ロゴもメカっぽい!
他の楽器と見比べてこれ以上かっこいいと思えるものがなかったくらいです

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少年がワクワクしたカタログです
(ニッケルメッキが曇る前の貴重な写真)

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最後に使ったライブからボリュームの調子が悪いままです
ナットが緩んでいるだけかと思ったら締め直しても各ポットのアースが取れていません
ジャズベースによくある症状ですが、アース線を省略してあるタイプはポット間を介した金属プレートが錆びてしまうと調子が悪くなってしまいますね

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長いメートルネジはブリッジを外すのも一苦労です(回せど回せど外せない)
金属製ボディなのでブリッジアースもありません
今後不安なのでアース線を引き回すことにします
(このグリーンの線をどこにどうやって繋いだのか忘れています)

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ボディがくすみすぎていたので酸化の進行が多少遅くなればいいなと椿油を塗ってみました
効果のほどはわかりません

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しっかり音が出るようになりました

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楽器を電池駆動させているだけで「アクティブサーキット」という単語に妙な憧れがあったわけですが(メカっぽいし)、あーでもないこーでもないと好きな音がするように弄っていたらパッシブ時が一番しっくりきたのが腑に落ちません

これに合いそうな内蔵ベースプリはどれかしら〜(諦めが悪い)

2018年09月16日

「Edwards PYROBABY E-J-125JB(ジャック部補修)」

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Edwards PYROBABY E-J-125JB

エドワーズ版のLUNA SEA Jモデル「パイロベイビー」です
後追いの私ですら初めて見た時に致死量レベルのカッコよさを味あわせてくれた罪深きプロダクトでございます
その後のJチルドレン(?)がオーダーでこのカラーを指定しても、塗料が手配できないのかレシピ的な問題なのか作れないそうですね
まして塗装も分厚く、保管状況によっては塗膜がシワになったりするのでフレーク塗装はクラフトマン泣かせな模様です

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音が途切れ途切れになる症状です
バッテリーの端子部分に問題はなかったのでジャック部分が原因でしょう

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開けてみれば錆だらけで、ホット線も切れていました
直前までライブ(友人の結婚式)で使っていたのに耐えてくれたんだな・・・

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ここまで錆びたなら交換すべきでしょうが、自分のですしワイヤーブラシで錆を飛ばしてホット線を再ハンダします

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ジャックプレートのネジ穴が馬鹿になっていたのでマホガニー丸棒Φ5で埋めました
加工がしやすい柔らかい材ですが、下穴より大きい径にはしたので強度的に大丈夫でしょう(たぶん)

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あわせてジャックプレート取付ネジもビザールギター並に(?)錆びていたので、こちらもワイヤーブラシで錆を飛ばした後、蜜蝋ワックスでコーティングの防錆処理気分からの再利用です
自分のですし(以下略

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ブツブツしていた音切れもなくなりました

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見た目の主張が強すぎるので外での使用を禁止されたとしても、ジャズベスタイルにPUはSeymour Duncan SJB-1×2、バッファー内蔵と素直な構成なので室内使用(宅録)にもバッチリです

2018年09月09日

「Edwards BASS IV E-T-95BIV(コントロールパネル製作)」

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Edwards BASS IV E-T-95BIV

L'Arc〜en〜Ciel Tetsuya氏のシグネイチャーモデル「ESP BASS IV」の下位ブランド物です
妥協したみたいな価格帯なので印象は悪いのですが、最終的な組み込み・検品はESPと同じ工場内で行っているはずですし、このような特注パーツだらけのモデルは代替品を探す手間を考えるなら同じ品質のパーツを使いがちでしょうし、総合的に悪い物じゃないです

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ESP製では金属な部分がこちらはミラーピックガード材からの切り出しに変更されています
キッズにも手の届く価格帯にするため見た目の印象を変えずにコストカットしなくてはならないのですね・・・

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しかしこの材は割れやすいので、力が加わるジャック部分は例に漏れず破損しております
今回のメイン作業はこの部分を作り直して使えるようにしたいと思います

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とりあえず全体確認
ヘッド部は実機の「fender Bass VI」から採寸したと思われる小振りなサイズです
開発段階で見た目は極力フェンダーライクにしたいコンセプトがあったと思うので、表からはクルーソンタイプかつギア部分はヘッドに収まるようなサイズの製品チョイスになっています
(そんな都合のいい製品が展開されていて助かったことでしょう)

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写真からトレースして図面に起こしてみましたが、ボディもそのまま採寸している気がします
プロトタイプではネックポケットの位置も合わせていますが、製品版ではディープジョイントかつフレット数を増やしている模様
見た目重視かもしれないが使える楽器としての開発陣の試行錯誤が素晴らしすぎて、私このモデルが大好きでございます
ちなみに昔、ESPミュージアムに行った際にそのことを熱く伝えたらめちゃくちゃ苦い顔された気がします(苦労されたのでしょう)

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ネックは低音弦側にギュッと捻れそうな見た目ですが美味しそうな杢が出ています

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PUはダイレクトマウントなので弦を張ったままピックガードが外すことができてメンテ性良好です
トラスロッドへのアクセスも楽ちんです

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モンスタートーンみたいな見た目のPU
これも見た目重視で譲れなかったポイントなのでしょう
等間隔配置のポールピースが新鮮です
このモデルでしか使い道がないものなので、ESP製と同じものが載っていると思い込みたいです
しかし残念ながら(?)GrassRoots製と同等品ということもあります・・・

ちなみにリアPUに対してフロントとセンターPUが逆巻き逆磁極になっています
フロントとセンターのミックスポジションは物好きが使えばいいくらいのスタンスでハムキャンセル効果は想定されていません
(以降の本人使用モデルはフロントPUがオミットされていますし、とりあえず見た目重視で付けてみたけど邪魔だったのでしょう)

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コントロールパネルはESP製のものからコピーすることにします
まずはMDF材でテンプレートを作製
コロ付きビットも相手が金属だとトリマーを這わせるのが気楽でいいですね

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ミラーピックガード材は在庫にないので、以前ゴミ捨て場で拾った三菱レイヨンのアクリル板(アクリライト)が丁度良さそうです
粘り気がなく少し硬質なので穴あけに気を使いますが、拾って数年経った今も変色なく綺麗なままなのが良いです

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穴位置が合わないのは計算外でした(違うのかいな)

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今後コントロールパネルを作り直すにしてもESPモデルに準拠した寸法になりますし、
穴を拡張し、マホガニーの丸棒で一旦埋めて穴位置を変更します

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ミラーピックガードがないのでホームセンターでガラス貼り用のフィルムを買ってきました

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界面活性剤入りの中性洗剤を数滴希釈してフィルム貼り用のスプレーボトルをこしらえました

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たっぶり塗布して貼り付け
ゴムヘラで空気を取り除きます

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自分の練度が低いのですべての気泡を取り除けませんでした
しかも透けてます
金属の薄板を裏側に添えるような気の利かせ方もないので導電性もありません
課題は残りますが現状の最高得点ということでひとつ
(今後は素直にミラーピックガード材を買いましょう)

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ジャックはスイッチクラフト製のものにしたので穴系が大きくなっています
強度的に吉と出るか凶と出るかわかりません

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変な形とはいえフェンダータイプ
慣れ親しんだ弾きやすさ等、セッティングを追い詰めるのが簡単でいいですね

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アーティストモデルという色眼鏡で見ない(確認しようがない)海外ギターオタクだったら一目惚れするくらい秀逸なデザインだと思うのですが、国内でもそんなに有名なモデルじゃないのかライブで使ってみても「ジャガーみたいなベース使ってましたね」と言われる始末です

かっこいいですしガンガン使っていけますよ〜

2018年06月03日

「E-BOW PLUS(修理)」

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EBow / E-BOW PLUS

弦を永続的に伸ばすサスティナーみたいな小道具、E-BOWです
オフィシャルサイトでは「EBow」表記なのですが国内ではハイフンが入ったほうが通りが良さそうですね
(Electronic BowやEnergy Bowの略ってことになっていますし)
こちらは位相を反転させてフィードバックみたいな音も出せるようになった後継機の”PLUS”タイプ

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半分に割れて断線した個体です
演奏中に使い所が終わったら放り投げたりすることが多いので割れてしまうのかしら?
前オーナーの度重なる修理痕があります

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スイッチが中央でOFF、左右それぞれが通常モードとハーモニックモードのONになります
PLUSになってからこのスイッチのストロークが狭くなったのでON/OFFが少しやりづらくなりました
あと暫く使わないとどちらがどちらのモードだったか忘れます
一応表示はありますが、線が「太い←→細い」だけのマークなので
「倍音だけ出したいから細い方がハーモニック・モード?」みたいな手探り感覚のループでございます
(細い方がハーモニック・モードで正解)

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騙し騙し使っていた痕跡です
樹脂の中身はLM386(パワーアンプIC)を使ったタバコアンプみたいな回路に、インプットコイルとアウトプットコイルを組み合わせた感じのようですね

ギターにYケーブルを挿して片方はタバコアンプにでも繋けば似たようなサステインマシーンが出来るような気がします
(ZO-3ギターのボリュームを上げすぎると勝手にフィードバックしてずっと弾けるみたいな)

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樹脂で固められてメス側が決まっているのでオス側をしっかりしたピンに交換します
なんとなく外れそうな不安からハンダで一回り太くコーティングしてみました
配線材もこの時点で少し長めに交換しています

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収まりも問題なさそう

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ここも接着が取れてしまったようで補修が施されてました
見た目の問題ですがヤスリをかけて小奇麗にします

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E-BOWはロゴに墨(インク)が入っているモデルが好きなので、
百均のアクリル絵の具を溶いて適当に流し込みます
もっと粘り気のある塗料(エナメル塗料とか?)でも良かったかもしれませんね

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使った接着剤は忘れました
瞬着だと衝撃には弱いのでもう少し粘り気のあるやつにした気がします

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補修跡、接着剤やテープの汚れはヤスリとスチールウールで削ぎ落とします
つや消し処理の落ち着いた表情になりました

触り心地も良くなりました

2017年12月03日

「KRAMER JK1000(ジャンク品の再生)」

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KRAMER JK1000

日本製クレーマーのギターです
(ESPの工場産なんでしたっけ?)
色々な仕様がある中で、
こちらはメイプル指板に黒のリバースヘッド、フロントPU付きのもの

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純正のフロイドローズが搭載されておりますが、
1弦部の駒が破損しているジャンク品
他にも色々とガタがきている感じです

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純正交換部品は高価なので他のライセンス品から流用することにします
割れてしまうくらいなので強度を改善する必要があったのでしょう(?)
ライセンス品は後部が分厚くなっています

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スタッド・アンカー部も緩く、
ボディから抜け出てきてしまうようだったのでタイトボンドで固定
アームの支点部分ですし、これくらいの方が安心でしょう

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アームユニットのリセスがないタイプに初めて触れるのですが、
極度にアームアップをしたい場合はブリッジを上げる必要があり、
そうなると弦とボディとの間隔は広くなって弾きづらくなってしまいますし、
これが「ストラトタイプに改造パーツを付けただけ」のバランスの悪い状態なのかと思ってしまいました

弦高との兼ね合いを取るとベタ付けになりがちですので、
案の定、ボディにブリッジ底面のネジの跡が付いてしまってます

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「イメージしていたより可動範囲の狭いフロイドローズ搭載ギター」として進めます
ファインチューナー部の塗装が剥げてブラスが剥き出しになっているところがいいですね

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ロックナット及びペグやらなんやら各部ネジの増し締めをします
特にロックナットは全体的に緩みがちなイメージです

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ピックアップのネジは全体的にサビもあり、頭もなめているので交換
PU自体はダンカン製でもなければ「KP100」というピックアップでもなさそうなので
素性はわからない感じです

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ピックアップの配線もタップ状態だったので(切れた?)
前オーナーが交換したのかもしれません
一応シリーズ配線のハム状態に戻します

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フロントPUは緑の配線が巻かれる直前で断線していたのでハンダの付け直し

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サビだらけジャックも交換して配線をそれなりに整えました
(今回は音が出ない要素が多すぎる)
ミニスイッチはピックアップの切替かと思っていたらボリュームバイパスのダイレクトSWでして、フロントへの切替はプッシュプルPOTで行うみたいです
やけに癖のある使い勝手です

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塗装がのったキャビティを見るたび
「キャビティ内に導電塗料が塗ってない!ダメなギターだ!」と声を荒げる人を見かけたりするのですが、
これって導電塗料を塗った上で塗装しているタイプですよね?(たぶん)
効果の程はさておき、やることはやっていると思いたいです

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柄にもなくフレットも綺麗にしました

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両ピックアップの音出ました

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この頃のメタルギター(?)は鋭利な部分がなくてかわいいです

2017年11月26日

「Tokai mat M-551(分解・清掃)」

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Tokai mat M-551

その昔、東海楽器がギターに様々な素材を使用し販売していた頃の迷機種
matシリーズよりグラスファイバー製ボディ・ネックを搭載したギターです
"MOST ADVANCED TECHNOLOGY"というくらいなので、
上位機種にはカーボンファイバー製のものが控えてたりします

木で出来てないだけで保守的なギタリストには見向きもされないのを開き直って(?)
見る人が見たら担ぐのも恥ずかしいくらいの見た目に仕上がってます
(下位機種なので無機質さに高級感が出ません)

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型番からしても定価で55000円くらいでしょうか?
グラスファイバーのボディとネックをこの価格で提供とは恐れ入ります
(更に下位機種のM-450シリーズもグラスファイバー製)

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このM-550系はロック式のブリッジとナット搭載
おかげでスチューデントモデルに抱く「安っちくてかわいい」感が出ません

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追加パーツで価格を上げていく足し算の改造なので、
トラスロッドへのアクセスは非常に悪いです
アームを使うこともなく、ロック式の恩恵もよくわからないので、
取っ払ってもいい部分かもしれません

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意外にペグがロトマチックタイプじゃないのです
新素材を使ったモダンなギターにはもっと機械的なものを付けて欲しいものですが、
ここだけ妙にレトロですし後ろから見るとビザールギターみたいでかわいいです

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同社のタルボ(アルミ製)もそうでしたがネックジョイント部が妙ちくりんです
一般的なストラトよりハイポジションのカットが深くなってますし、
変な素材ゆえのボディ側の強度確保等、色々な都合があったのかもしれませんね

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ピックガードを留めるビスも刃付きのものです

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カタログラインナップにもS×3からH×2、SSHとあったので
改造の土壌はバッチリなザグリです

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ボディは中空でガンプラみたく真ん中で貼り合わせな感じがします

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白ピックガードが良かったな〜
(サイズが合わないので複製する必要アリ)

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変なギターだったので弦を張り直すついでホコリを取りながらバラしてみました
雑に扱っても頑丈そうなので改造案が思いついたらベースにします

2017年06月18日

「BOSS PH-3(DCジャック補修・モデル名変更)」

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BOSS PH-3 Phase Shifter

アダプターでは動かず、電池駆動しかできないフェイザーです
デジタルなペダルなので消費電流を考えると電池駆動は避けたいところ(お財布的にも)

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片方で動作するなら十中八九どこかで電源が途切れているはずということで

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アダプタージャック部のパターン剥がれ発見
エフェクター外観からしてボードを組まず、床に直置き直列タイプの演奏者かと思いますので、激しいライブで外から強い力が加わったのでしょう
毎度ながら適当な銅線でジャンプさせます

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LED灯りました

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機種名の印刷がほとんど剥がれていたのでいっその事すべて剥がしてしまいます

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テプラで印刷したテプラシールとデカール
ありそうでなさそうなジョークアイテムに変わり果てていただきましょう

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通常のテプラシール(透明・黒印字)はお手軽に済みますが、
光沢具合とシールの境界が目立ちます
(遠目や写真ではわからない)

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せっかくなのでデカールを貼ることにしました
デカールを水に浸し、貼る側も湿らして準備OK
スライドさせてデカールを置いてきます

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位置合わせ後に水分を拭き取って貼り付け完了
INPUTとOUTPUTの印字についてはテプラ幅24mmでは届かなかったので諦めました

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デカールは多少つや消しのため、境界が目立つ問題は解決されてません
この後にクリアスプレーでも吹けばバッチリなのですが、現状後回しということでひとつ

爪で削れます

2017年06月04日

「Mavis エレキマンドリン(弦交換)」

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Mavis Electric Mandolin

イシバシ楽器のブランド、Mavis(メイビス)からエレキマンドリンです
愛玩動物のような本能に訴えかける可愛さにやられてしまいました

演奏法もチューニングもわからない状態ですので
弦のゲージからチューニングまで自分への備忘録を兼ねて分解していきます

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副弦があるため、ペグが8つ
マンドリンの場合は深く考えず、
同じ太さの弦を同じチューニングで張るだけでいいらしいですね

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ブリッジ側は裏通しの穴が4つしかないので、
各穴に2本通すことになりそうです
(穴からY字にわかれることになる)

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ポジションマークもかわいい
ハイポジションはさすがに小さくしなければ収まらなかった模様

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ピックガード付きのホローボディもかわいい

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ピックアップのポールピースはアルニコ系を弦の本数(?)にあわせて4つ
スクワイアのブロンコベースはギター用ピックアップの流用だったのにえらい違いです

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アウトジャックへのグランド線が張ってたのでジャックを回転
基板に載ったコンデンサが小さくてかわいかったのでパシャリ

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インターネットで検索したところ、
弦のゲージは「42、24、16、11」前後で良さそうです
余っていたダダリオとアーニーボールのバラ弦をちゃんぽんします
チューニングは細い弦から「E、A、D、G」が基本みたいですね

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各ブッシュにうまいことボールエンドがふたつ収まりました

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副弦の弦間は手探りですが、
案外思い切って離してしまった方が綺麗に響きました

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ヘッドにテンションバーが付いているので、8本もくぐらせるのに一苦労
(下手な多弦より多い本数)

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手軽にアンプでアウトプット出来るマンドリンでした

この魅惑のボディシェイプでギターかベースが出てこないかしら

2017年05月28日

「Killer Serpent(改修)」

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Killer Serpent

キラーギターズのエントリーモデル「サーペント」
低価格帯といえどメイプル指板が飴色になってくるといい雰囲気が出てきますね
(調べてみると意外にいい値段の定価)

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見ての通りのくたびれたギターでして
今回はこの再生を試みます

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錆の酷いアームユニット、音の出ないフロントピックアップ

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弦を固定するインサートブロックはすべて破損しており、
ロック用のネジで弦のボールエンド部を無理やり固定してありました
古いロック式ギターにありがちな処置ですが、このインサートブロックというものが中々に高価なので仕方ないのです

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アームユニットのスタッドが飛び出ていたので接着剤でツライチに固定
基礎が緩くては折角のロック式ギターのチューニングの安定度も不安なものです

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アームユニットはタケウチ「TRS-101」
低価格帯のギターでは見慣れたものかと思いますが
ふと調べてみたらブランド自体がなくなっていました

このタケウチローズ、根強いファンも多いみたいですね
(イナーシャブロックがストラトみたいだ)
初心者だった頃に慣れ親しんだ弾き心地を忘れられなかったりするのでしょうか
「MADE IN JAPAN」の刻印がかっこいいです

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イナーシャブロックの接触面の平面出し
ネックジョイントの密着度やシムの有無に神経質になるタイプでもないのですが、
バラしたついでのチリツモ改造です
(なんとなく気分がいい)

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アンカーのナイフエッジ接触部も目立てヤスリで小奇麗にします
(なんとなく気分がいい)

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錆びたスチール製のキャップボルトをステンレス製に交換するのが好きです
(なんとなく気分がいい)
足の短いものが近所では手に入らなかったのですが、
ギター本体にリセス加工(アームユニットの落とし込み加工)が施されているのでボディに干渉することはないでしょう

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本家フロイドローズのインサートブロックとロックネジ(一枚目の写真上)に対して、タケウチ製はネジの先端の形状が違いました
タケウチ製に元々付いていたインサートブロックは欠品していたため、メス側がどんな形をしていたかわかりませんが、
用意したステンレス製のキャップボルトに至っては先端が太すぎるので、締め上げればインサートブロックを破壊しかねません
わざわざインサートブロックだけを新品で調達してきたのにそれは困ります

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マステでアタリを付けてグラインダーで荒削り→電動ドリルのチャックに挟み込み、鉄工ヤスリで適当な径まで追い込みました
点ではなく面で接触するようになったのでインサートブロックも割れにくくなったことでしょう

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フロントPUカバーは見た目重視(?)で被せてあった模様
ポールピースの高さを変えられるタイプのピックアップでもないので、一旦取っ払ってしまいます
(見た目は好き)

・ボリュームPOTをスルーするダイレクトスイッチ破損
・ピックアップの切替スイッチ破損

音が出ないわけです

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バラして組み直しても症状が改善されなかったのでジャンクパーツより流用
ダイレクトスイッチは使用しないので除去しました

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ギターをぶつけてしまったのか、フレットに弦の跡のようなキズがあり
このままではチョーキングの際に引っかかりますし、弦が傷ついて切れてしまうのも困ります

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一箇所だけフレットを削っても仕方ないので全体的にすり合わせを行いました
キズが浅かったのか綺麗さっぱり消えてしまい施工後の写真はありません(撮り忘れ)

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トレモロキャビティのネジ穴の位置が大雑把なので記念にパシャリ
組み込みの最終段階でミスを犯してしまう詰めの甘い人の心情だったり、
検品をすり抜けて今この手元にある物語だったりと色々と想像できて楽しいですね
(でもミスはこれ限りだと思いたい)

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弦高、アームユニット角、オクターブチューニング等、細かな調整を済ませました

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アームユニットのセンターが出ていませんが、基本的にこのモデルは大雑把なのでしょう
怪我の功名、1弦ハイポジションは弦落ちしづらくなりましたし、ピックアップのポールピースを弦のセンターから外すのも"非対称磁場ピックアップ"としてポジティブに捉えることにします

浜名湖観光局「非対称磁場ピックアップ」
http://hamanako-kankou.uzusionet.com/electric_guitar/#epiphone_jikken

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ロック式ギターといえば塗装や杢目が綺麗になりがちで雑に扱えないものが多いのですが、これくらいボロボロだと取り回しが楽で良いですね
ナイフエッジの減りなぞ気にせずガチャガチャ遊べるギターでした

2017年02月26日

「Gibson Thunderbird IV(改修)」

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Gibson Thunderbird IV

ギブソンのサンダーバードの抜け殻です
聞くところ2004年頃よりエボニー指板からローズ指板に仕様変更されたようで、
こちらは少し古いエボニー指板の97年製(※シリアルナンバー調べ)

サンダーバードはオリジナルにしろ記念モデルにしろローズウッド指板ばかりなので、エボニー指板の方が異端な感じですが、個人的にギブソンにローズが使われていると廉価版なイメージが拭えませんので、満足度の高いものを手に入れたと思いましょう

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足らない部品は気長に調達します
ブリッジはヒップショットのリプレイスメント用のものをジャンク品で、
ペグは「Gibson」印のグローバー純正ペグを安く手に入れることが出来ました
(欲しい人がいないのでしょう)

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ペグとブリッジの取付

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コントロールキャビティの木部が割れているので、タイトボンドとクランプで接着
弾いていて余計な雑音が鳴らないので良しとします

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サンダーバードの中古品はネック折れの修理跡やヒビが入っているものが多いらしく、
ご多分に漏れずこの個体もヒビが入っておりました
音が詰まるようなこともないので、木部まで致命的なダメージはないと好意的に解釈しまして、接着作業はせず黒いニスで目立たないように修正するに留めます

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入手性の悪いピックガードもうまいこと楽器屋のジャンク箱に転がっておりました
ネジ穴の位置は合わないので、純正の製造年違いかコピーモデルのものかは判断がつきませんが、鳥マークの付いたピックガードならなんでも良かったので問題ありません

ボロいベース本体とのバランスを取るためにコピックとスチールウールでトーンを落とします

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トラスロッドカバーを安く入手することができませんでした
(ロッドカバーが部品代で一番高くつくなんて嫌です)
ということで貧乏工作と称しましてトラスロッドカバーの製作
元のロッドカバー取付跡に合わせてクリアファイルに形を写し取ります

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楽器屋で本物を確認した際、ロッドカバーの厚みが目測2.0mmくらいだったので、
ABS板(2.0mm厚)に型を貼り付けて整形しました

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スチールウールでヘアラインを適当に入れたあとにピカール仕上げ

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金文字は毎度ながらテプラで出力したデカールで済ませます
(文字が大きすぎて分割が必要になっている辺りが貧乏くさいですね)
個人使用目的のレプリカなので力は入れたくないのですが、ロッドカバーのロゴひとつですべてが偽物っぽくなるのは困ったものです
分割面は弦を貼ってしまえば気になりません

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オークション等で時おり出品されるも安く手に入らないのが純正ピックアップ
待っていてもこれ以上都合のよいものは手に入らないと判断し、
ここまで形になってくると早くアンプから音を出したいので、
ジャンクピックアップでお茶を濁すことにします

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リサイクルショップで見つけたスティングレイ純正ピックアップ
セコくふたつにバラして使います
(ハムバッカーはふたつもピックアップが入っていてお得ですね)
片方のピックアップは都合よく逆巻き・逆磁極になっているので、ジャズベースのように配置・配線してもハムキャンセル効果が期待できるのが嬉しい限り

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本家スティングレイと同じくピックアップの高さ調整バネをポールピースに咥えさせたかったので、同じようなものをモノタロウより購入
気分的にもピックアップに磁性体を近づけるのは嫌なので、わざわざ非磁性ステンレス(SUS304)のバネを選んだのですが、非磁性のステンレスといえど曲げや絞りなどの冷間加工を加えると弱い磁性が付いてしまうようで、
結局、磁石にくっついてしまいました

バネの振動すらピックアップで存分に拾うので、いささかピーキーな弾き心地の楽器となりましたが、これはこれで楽しいでのとりあえずこのままで行きます
(歪ませたり、大きい箱での演奏だと大変そう)

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ピックアップの音を早く確認したかったので簡易取付用のネジ穴を開けました
インサートナットを埋め込んで、ピックアップボビン中央の穴を広げて、ネジで固定
(一応これも非磁性ステンレスネジでおまじない)

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多少イレギュラーにシングルコイルを500kΩのPOTで受けているので(普通はシングルには250kΩくらい)、出音はサリサリと明るめです

YouTubeで聞けるようなサンダーバードの試奏動画の音はまったく出ません

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ピックアップにも満足したのでピックアップカバー製作に移ります
当初は木製ピックアップカバーをふたつ分こさえる予定でしたが、面倒になりまして、フィンガーランプを兼ねた手抜きカバーを作ることにしました
杢の出たカエデのハガキ板がそのまま使えそうなサイズで売っていたのでこれを利用します

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ポールピースへ干渉する部分をトリマーで削りました
反り防止と鳴き防止と指の置きやすさを考慮してフチも接着(こちらはウォルナット材)

光り物全般が苦手なので、杢の出たパーツすらこっ恥ずかしいところがありますが、
「フィンガーランプ」が付いているような楽器は大抵チャラくてオタ臭いのでこれが最適解でしょう(?)

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表面は弦のアールに合わせず、真っ平らに製作
全体の意匠はなんとなくヒップショットのブリッジに寄せる方向で丸めました

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当初は油性ニス(ブラック)で染めてみましたがイメージと違うのでボツ

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木の着色材として白髪染め「ビゲンクリームトーン 7G」がオススメらしいので購入してきました(ネット調べ)
使いたい量だけ調合できるのが便利です

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確かにメイプルだろうがローズウッドだろうが容赦なく真っ黒に染め上げてしまいます
ローズネックで時間経過の具合を確認しましたが、5分で真っ黒なので参考になりませんでした

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みるみるうちに黒く染まります

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白髪染め完了
エボニーとも言い難いケミカルな色合いで微妙です

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次はクリアを吹いてみるもチャラいのでボツ
結局スポンジヤスリで艶を落としたくらいで分不相応な見た目になった気がします

ちなみに無塗装では気付きませんでしたが、リアピックアップのポールピース部分のザグリが深すぎたようで、表面に形が浮き出てきてしまいました(極端に言えば薄皮一枚といったところ)
ここは気にしないことにします

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ピックアップをハメ込みましてランプの弾き心地を確認してみます

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ランプが薄すぎるのか、打楽器のようにポコポコ鳴るのが気になるので、裏側にメイプル板を貼ることにしました

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気にしだすと気になるのがバネの共振
タイトに弾いてもだらしなく残る余韻が気になります
バネの中にスポンジを詰めてみたら多少はおさまりました
(スティングレイですらよく聞けば鳴っているのですが、神経質なタイミングだと気になるものですね)

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少し弾いただけでボロボロになったので綺麗に作らなくて正解だったかもしれません
使いまわしたエリクサー弦が当ブログを体現しております

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胡散臭いハッタリ(フィンガーランプの効果がわからない)とシンプルな見た目を兼ね備えたサンダーバードの完成です
4弦でありながら弦間ピッチが17mmと多弦ベース並に狭いので、慣れてくるとヘッド落ちの欠点も忘れるくらい弾きやすく、久しぶりのパッシブベースの操作感も新鮮で楽しいものです
(ハイカットトーンってこんなに面白かったんですね)

本物の音を知らずに、B級改造のサンダーバードへの星5つレビューでした

2017年02月12日

「MUSIC MAN StingRay EX-TB(PU配線変更・他)」

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MUSIC MAN StingRay EX-TB(Strings-Thru-The-Body)

和製スティングレイ
パーツはUSA純正を使用し、国内生産されていたEXシリーズのものです
(朝日木工/ハイエンドギターズ製?)
本家の仕様が変わる度に影響を受けるのか、こちらはブリッジのミュート機構や金属製の電池プレートが付いている少しレトロなタイプ
※ヘッド裏にMADE IN USAと印字されていないので日本製と判断しております

ちなみに「EX」以前にも日本製では「XV」「VT」と様々なスティングレイが展開されていたようですが、こちらも本体には日本製と銘打っておらず、中古市場で紛らわしい存在となっているのを見かけたりしますね

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スティングレイの特徴であるハム一発から2ハム仕様へ改造が施されている状態でした
USA現行のラインナップにも登場したように需要はあるのでしょう
この位置にピックアップがあると指置きに丁度よい

今回は気になる点をバラして使いやすく調整していこうと思います

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ブリッジのコマは溝が深い無垢タイプ
以前の溝が浅い中空タイプは「弦高をこれ以上下げられない」と不満が多かったのか
さすが気の利いたパーツで出来上がっている楽器メーカー2強のひとつです
(もうひとつはIbanez)※独断

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トラスロッド調整部、ストラップピン、ボリュームシャフトと
至るところにナイロンワッシャーを挟んであります
さすが気の利いた〜(以下略)

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ミュート部分はベタついた粘着部分をシンナーで清掃後、
ホームセンターで購入した黒スポンジを貼り付けました
安上がりにアナログエフェクターをひとつ搭載した気分です

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ピックアップはリアのみならずフロントも純正のものを積んでいました
前オーナーはうまいこと手に入れたのでしょう(スプリングまで付いている)

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ザグリきれていない部分が残っていたり

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プリアンプの配線が汚かったりと、改造部分がプロの仕事か疑わしい部分があるのですが、そんな些細なことよりピックアップをセンターポジションにした際
4つのコイルすべてが鳴る仕様なのが気に入りません
※スティングレイのハムバッカーピックアップは基本的にパラレル接続

ストラトのピックアップ3つをすべて鳴らして後悔した方はいらっしゃいませんか〜?
それが4つです

位相ズレの影響を受けやすい低音楽器ではスッカラカンな音しか出ないのです
(同じくG&L L-2000というベースもパラ+パラのボースサウンドを出すことが可能なようですが、どんな具合なのでしょう?)

ピックアップセレクターのミニスイッチにON-ON-ONタイプを用意できず(結構いい値段がする)仕方なくこうなったと思い込んでいたのですが
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ON-ON-ONタイプが付いてました

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思い込んでいたので買ってきてしまいました(結構いい値段がする)
3Pで事足りる配線を贅沢に6Pで配線していたようです

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その嵩張るスイッチに干渉していたコンデンサは脚を延長され不安な状態だったので、同定数のタッパの低いオーディオグレードものに変更

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バラした記念に起こしたプリアンプ回路図
ちょうど出力カップリングにあたるコンデンサを交換していたようで、出音に効いてくるのが楽しみです

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コイルタップできるように、ピックアップを3芯化します
(ホット側をバラして2本に)

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センターポジションではどちらのピックアップもブリッジ側のコイルを選択したかったので、フロントピックアップの前後を入れ替えてミックスポジションでハムキャンセルが効くようにしました

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PUセレクタSWは元のをそのまま使い通します
交換したコンデンサともうまいこと避けられました

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動作も良好

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最後に弦を張るわけですが
下記サイトの内容を鵜呑みにしまして、4弦だけ裏通しをやめてみました
(タイムリーにスティングレイかつ元ハイエンドギターズの方の記事)

"弦の剛性とサドル進入角"
http://www.eonet.ne.jp/~o2factory/sr.html

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確かに元のフン詰まり感が緩和されたように思います(弾いていて楽しい)
今までも裏通しで角度をつけたり、テンションピンで角度をつけたり、シムで角度をつけたりしたギターの弾き心地にしっくりこないことが多かったので、こちらの方が自分と相性がいいのかもしれません

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ところで神経質な日本人向けの日本製楽器でも穴はズレるものなのかしら
(自分のことは棚に上げて些細なことを気にする面倒くさいユーザー)

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2ハムの見た目にはまん丸ピックガードが合わないような気がして外してしまいましたが、見た目も普通、音も普通、特徴のない楽器になった感が否めません
使い勝手を求めるとスタンダードな楽器に近づいてしまうのは良くない兆候ですね
(そういうのはジャズベタイプに任せましょう)

The 宅録くんの完成でした

2017年01月15日

「ギターをつくろう その14(完成)」

前回の記事>「ギターをつくろう その13(コントロール部・仕上げ)」

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行き当たりばったりで進めたギター作りですので、
使いづらい部分や不必要な部分はある程度の期間モニターしてみないと浮き彫りになりません
当時は「これが完璧で最強」と思っていても好みは変わり、感覚も肥えてきてしまうのでしょう

このフィードバックを反映する速さは「自分のためのギター」の強みかと思うのですが
「弦が切れたらまとめてやる」などと後回しするような輩もいます(わたしです)

〜そして一年後〜
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ついに弦が切れる前にオクターブチューニングが合わなくなりまして、年貢の納め時
重い腰をあげることになりました

まずポジションマークが見づらいですね
良かれと(低予算かと)思って埋めた木の丸棒が脂分を吸って真っ黒でございます
見た目的にもフェンダータイプでポジションマークがないのはパロディ不足が否めません

7strings_jaguar_706.jpg7strings_jaguar_708.jpg
視認性とデザインの向上にポジションマークを購入
この少し灰色っぽいやつが可愛くて好みでした
外国のギター向け(?)なのかインチサイズでして、
持ち合わせのドリルの近い径で掘り直し

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エポキシ接着剤にローズウッドの削りカスを混ぜてみます
こうした方がなんとなく接着箇所が目立たなくなるのでしょう

7strings_jaguar_711.jpg7strings_jaguar_712.jpg7strings_jaguar_713.jpg
接着→切削→研磨
フレットを打ったままの作業で不安でしたが、案外なんとかなるものですね
(ポジションマークの切削性がすこぶる良かった)

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塗装が以前より乾燥して硬くなったので、ボディを再度コンパウンドで磨きました
このしっとりと有機的な感じがラッカー塗装の魅力なんでしょうか
怠けた割に気に入ってたりします
(しかし一年も使うとボロッボロですね・・・)

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大きな改善点はポジションマーク埋め直しくらい
前フリからすると拍子抜けしますが、これくらいの作業が後回しにされがちなのです

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うんと見やすくなったポジションマーク
仏作って眼を入れず(ギター作ってポジションマーク入れず)
開眼せねば木の切れも同然と云いますし
だるまの目を入れたような一年越しのめでたさがありますな

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スライドSWプレート部
多弦で低音を扱うので、将来的に拡張用の穴にはバッファON/OFFなぞを搭載したいものです
(パッシブ時の音の散らかり具合をまとめるスイッチみたいな)

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ZO-3のブリッジ
いつかブラス素材でサドルを作ってみたい
しかし現状は不満も出てこないのでこのままです

以上展望終わり


-完成写真-
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BODY: African Mahogay(5P)
NECK: Hard Maple
FINGERBOARD: Indian Rosewood
FRETS: 24 - #152
SCALE: 648 mm / long
NUT: 47 mm(Bone)
NECK RADIUS: R400
TUNING MACHINE: Fender USA Vintage Kluson Tuners
BRIDGE: Hard Tail
PICKUPS: Neck - Original Single, Bridge - DiMarzio
CONTROLS: Volume(250kΩ)×2, Master Tone(250kΩ - .05μF), Tap Tone(250kΩ - .05μF)
SWITCHING: Master Tone & Direct Switch, Rear Pickup Tap & Tap Tone Mode Switch
COLOR: Daphne Blue(みたいな色)

14回に渡る製作記事もこれにて一旦の完結です!
ケガもなく心も折れず、無事完成したことに自分でも驚きました
「他人の為に作らなくて良かった」と思うくらいの愛着なので、これはもうハッピーエンドでしょう
手放すことなく処女作として大事にする所存でございます

さーて、色々とコピーするぞ〜!

好きな楽曲をコピーしたいがためにコピー品を作ったお話 〜完〜


-まとめ-
「ギターをつくろう その1(図面作成・材料調達)」
「ギターをつくろう その2(ネック外周加工)」
「ギターをつくろう その3(指板加工)」
「ギターをつくろう その4(ボディ加工)」
「ギターをつくろう その5(ヘッド・指板アール整形)」
「ギターをつくろう その6(ネックシェイプ・ボディ組み込み)」
「ギターをつくろう その7(フレット打ち・下地塗装)」
「ギターをつくろう その8(ヘッドロゴ作成)」
「ギターをつくろう その9(ナット整形・弦止め製作・弦張り)」
「ギターをつくろう その10(ピックアップ製作・改造)」
「ギターをつくろう その11(組み込み・音出し)」
「ギターをつくろう その12(塗装)」
「ギターをつくろう その13(コントロール部・仕上げ)」
「ギターをつくろう その14(完成)」

2017年01月08日

「ギターをつくろう その13(コントロール部・仕上げ)」

前回の記事>「ギターをつくろう その12(塗装)」

全体の塗装も片付きまして完成間近、仕上げの作業

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7strings_jaguar_561.jpg7strings_jaguar_562.jpg7strings_jaguar_563.jpg
コントロールキャビティに銅箔テープを貼ります
マステで型を取り、ハサミで切り、底面に貼り、擦り付けて伸ばしました
(キャビティを拡張したので当初用意したボディ用のテンプレートが使えなかった)
側面は深さとテープ幅が丁度良かったのでそのまま貼り付け
なぜか粘着テープ面も導通が取れているので、底面と側面はハンダで継いでません
(酸化してきたらダメかも)

丁寧なノイズ対策というより、ハイエンドギターには付き物の見た目に憧れただけなので、ボリューム・トーン周りだけの施工
下手なシールディングはノイズを引き寄せる温床(アンテナ代わり?)になると聞きますが、一応アースには落としてますし、問題が出るまでは気にしないことにします

7strings_jaguar_564.jpg7strings_jaguar_565.jpg7strings_jaguar_566.jpg
続けて高級機種っぽいこと第二弾
インサートの打ち込み
通販(モノタロウ)でインサートと丸皿小ねじを購入しました
よく開閉するパネルかつプラグの抜き差しをする部分なので、ねじ穴が馬鹿にならないに越したことはないでしょう
ねじの首下長さは5mmくらいが丁度いい感じ
木ネジよりピッチが細かいのでこれ以上長いとドライバーを回す回数が増えて大変です
(写真の3×10のネジは無駄になりました)
インサートはタイトボンドを付けてプラスチックハンマーで打ち込み
ねじが真っ直ぐ立つように傾きを微調整して乾燥を待ちます

7strings_jaguar_588.jpg7strings_jaguar_581.jpg7strings_jaguar_586.jpg
徐々に組み上げていく中、やれたパーツと塗りたてな塗装の見た目のバランスを取るために汚しを入れます
レリック加工の定番品を調べて、KIWIの靴墨(ブラウン)を用意したのですが、効果がよくわからなかったので、いつも通りコピックでウェザリング
(これまた無駄になりました)
塗装を剥がす方向にボロくするのではなく、上塗りしていくのがプラモ的ですね(?)

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ちなみに前回塗り損なった部分はネックポケットに隠れず、日焼け跡みたくなってます
フェティシズムを感じるのでこのまま残しましょう

7strings_jaguar_594.jpg7strings_jaguar_598.jpg
続けてコントール部分の仕上げ
早速余談ですがトーンつまみ(黒い方)だけクリック付きのPOTなのかと思っていたら、
でっぱりの付いたワッシャーとつまみでクリック感を出していたのですね
(初めて知りました)

7strings_jaguar_601.jpg7strings_jaguar_604.jpg7strings_jaguar_605.jpg
閑話休題
今回のギター製作のキモになるコントール部分です
説明すると長くなるのですが、ジャンク品から移植したままの構成だと、それぞれのピックアップにスタックタイプ(二軸二連)のボリューム250kΩ、トーン250kΩが付いており、合成抵抗値が62.5kΩと普通のギターに比べて随分と小さいためか、音の劣化(篭もり)が酷く使い物にならなかったのです

ハムバッカーも載せてますし、500kΩ+500kΩの二軸二連POTでも調達すればいいのですが、どうしても有り物で済ませたい性分ですので、暫くトーン回路をカットすることでお茶を濁しておりました
(深く掘ったザグリとトーン回路ふたつ分を無駄にしている期間)

ここで上記問題の相談役と解説をしてくれたのがお世話になっております
当ボッチブログ初めての機材友達 M氏(機材ブログ)

欲を出してジャガー特有のスイッチやトーンなど使っていない部分を有効活用すべく
「リアハム一発の配線アレンジ」も相談したところポーンとまとまったのが下記記事の回路

ハムバッカーのタップ回路 オリジナル
http://plaza.rakuten.co.jp/6msblog/diary/201602230000/

素晴らしい効果、詳しい解説はリンク先に書いてあるので、
ざっくりと大衆ウケがいいところを抜粋するなら

"低域はハムバッカーの量感を維持してシングルに相当する高域のサウンドを得られる"

7strings_jaguar_wiring diagram.png
ここに自分のプレイスタイル(かっこいい響き)と好みを反映すると
本人にしか使い勝手が良くないシグネイチャーギター化された回路が出来上がります

・通常のタップとトーン型タップの両方のサウンドを使いたい
・音の篭もりは避けたいがトーン回路も使いたい

与えられたパーツを余すことなくしゃぶり尽くした構成で大変満足でございます

本来タップされて未使用になる予定だったコイル側にトーンが付いており、
絞っていくと、ハムの太さは保ちつつ、シングルっぽいキラキラ感が現れてきます
(クリック付きのトーンなのがまた使いやすい)

マスタートーン部分も普段はオミット、使いたい時だけSWで切り替えるプリセットトーン扱いの方が使い勝手が良く、合成抵抗が低すぎて音が篭もる問題も多少は緩和されております

どちらも問題のあった元の構成に未使用だったトーン回路×2が乱入しただけのシンプルなものですが、大逆転したようにお気に入りのコントロールになりました

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組み上がりー!
平日夜中と土日の作業で3ヶ月くらいの製作期間でしょうか
ダラダラと不具合をアップデートしていくので区切りがつきません
記事の更新を怠ろうものならいつの間にか別物です
完成と手放しに喜べないのは現在の姿と異なるから

〜そして一年後〜

次回こそ最終回!完結編!

つづき>
「ギターをつくろう その14(完成)」

2016年12月25日

「ギターをつくろう その12(塗装)」

前回の記事>「ギターをつくろう その11(組み込み・音出し)」

前回組み上げたものを泣く泣く一旦バラバラにしまして塗装作業

7strings_jaguar_499.jpg7strings_jaguar_500.jpg
ニスを塗ったこの状態で終わりにしても楽器としては(たぶん)問題ないと思いますが
未完成感も拭えませんし、せっかくなので塗装することにしました

諦め悪くギターに塗装をする理由を調べてみると
湿度等、環境の変化に対して強くするだとか
より美しくに魅せるためだとか
またそれを長期間維持するためだとか出てきます

昔から楽器製作の材料には木を使うのが手頃で扱いやすく
使いづらい部分は塗装をすることで解決してきた感じでしょうか?

しかし能書き垂れてもローズウッド指板は塗装されてませんし
メイプル指板に塗装をのせているのは綺麗なままを維持したい層向けの処置と考えれば
塗装の目的なんて「見た目」くらいに絞って
深く考えず好きな色で塗ればいいのかなと結論に至りました

都合よく(?)綺麗な楽器に惹かれるタイプでもないので
サンディングシーラーを刷毛塗りしたボディにサッとヤスリがけして次の工程に進みます

7strings_jaguar_501.jpg
端材の取っ手を付けまして

7strings_jaguar_502.jpg7strings_jaguar_503.jpg
スプレー缶(アクリルラッカー)のアイボリー色で着色
目止めもほどほどなのでマホガニーの導管が浮き出てますな
目的の色は水色ですが、薄い色ですし発色を良くするため下地に白を敷いた感じです

7strings_jaguar_508.jpg7strings_jaguar_509.jpg
180番で水研ぎ
前述の通り、ピカピカの光沢塗装にはしないので
二つ折りにした紙やすりでボディ全体をつや消しになるまで撫でるくらい

ちなみにギタークラフト界では水研(すいけん)の方が通りがいいのでしょうか?
最近よく耳にするだけで漢字すら予想で書いてます

7strings_jaguar_512.jpg
続けて同じくアクリルラッカー缶スプレーの水色で塗装
水研ぎは180番→360番まで進めてみました

7strings_jaguar_513.jpg7strings_jaguar_515.jpg
少し子供っぽい色味なので飴色をレイヤーします
(おろしたてのスニーカーが綺麗すぎて恥ずかしい現象)
Mr.カラーのクリア系をあーでもないこーでもないと調合
二種類作りましたが黄色系より赤みが強い方が"らしく"なるような気がします

7strings_jaguar_525.jpg7strings_jaguar_523.jpg
暗いベランダ、白熱電球下での塗装じゃ色味がさっぱりわかりません
こちらはプラモ用の小さいエアブラシでの塗装のため、色ムラも仕方ありません

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うーん、まだ水色でした
思いっきりが足らないのかも

7strings_jaguar_544.jpg7strings_jaguar_546.jpg
一方で思いっきり塗った缶スプレーのクリアは垂れる始末(夜の塗装良くない)
垂れた部分はヤスリがけして水色をオーバーコート
再度、飴色塗装に臨みます

ボディもトレモロユニットがない分、デザインが間延びしてますし、
多少汚い方が面の情報量も増えていいことでしょう
(ボロいパーツと見た目のバランスも取れます)

7strings_jaguar_529.jpg7strings_jaguar_530.jpg7strings_jaguar_531.jpg
ネックは赤みが強かった方の塗料で塗装
ネックエンド部分に木片をねじで固定して塗ったわけですが
組み上げた際、ボディで隠れるだろうと踏んだところが全然隠れませんでしたね
(しかもこの時点で気付いてない)

7strings_jaguar_533.jpg7strings_jaguar_537.jpg7strings_jaguar_539.jpg
失敗したネック裏なんて誰も見ませんが、ヘッド表は多少でも綺麗にします
クリア層と飴色層を削り取らないように一応注意しつつ、320番で水研ぎ

7strings_jaguar_542.jpg7strings_jaguar_543.jpg
コンパウンドで磨いてヘッドの完成
簡単に済ませた割にバランスよく仕上がりました(当社比)

7strings_jaguar_548.jpg7strings_jaguar_528.jpg7strings_jaguar_549.jpg
ボディの方は飴色具合が物足りなかったので塗料を追加購入(クリアイエロー)
色味が好みという理由で水性塗料を選んでますが
Mr.カラー用うすめ液で溶くことが出来たのでそのまま使用しています
いい感じに黄ばみ、色ムラが出てきました

7strings_jaguar_552.jpg7strings_jaguar_553.jpg
再度クリアをのせました

飴色に使用したMr.カラーはそのまま弾いてると服と反応しやすいので(ドロドロに溶ける)
上にアクリルラッカークリアを重ねるのが自分流(こちらはなぜか強い)

7strings_jaguar_556.jpg7strings_jaguar_555.jpg
また320番くらいで水研ぎ(いくつになっても番手を上げない)
コンパウンドで仕上げ

7strings_jaguar_507.jpg7strings_jaguar_546.jpg7strings_jaguar_557.jpg
色々と塗り重ねまして、最終的に自分好みの見た目になりました!万歳!
ぼってりとペンキを塗ったくった鉄の扉みたいな質感が好きなんです

次はコントロール部・仕上げ!

つづき>
「ギターをつくろう その13(コントロール部・仕上げ)」
「ギターをつくろう その14(完成)」

2016年12月18日

「ギターをつくろう その11(組み込み・音出し)」

前回の記事>「ギターをつくろう その10(ピックアップ製作・改造)」

材料も揃ったところで組み上げましょう
ここらへんからプラモデル感(キット感?)が出てきますね(接着剤不要)

7strings_jaguar_448.jpg7strings_jaguar_449.jpg
カラッカラに薄い色味のインドローズにやっとこさオイルを塗れました
(塗装を弾いてしまいそうで塗るタイミングがつかめなかった)
一番安くて目の詰まってない指板材なので光沢の限界はここらへんでしょうか?

7strings_jaguar_386.jpg7strings_jaguar_450.jpg
ジャンクのピックガードを用意
干渉する箇所を罫書いて加工します
基本はあり物で製作するギターということを思い出させてくれます
ボディは図面から切り出したシェイプ、ピックガードは市販のものですが、
うまいこと寸法は合うものですね

7strings_jaguar_451.jpg7strings_jaguar_453.jpg7strings_jaguar_452.jpg
先程のブリッジに干渉する部分を加工すれば、ボディにピックガードを密着させることができますので、次はネックポケット部分をコロ付きビットで削り飛ばします
(ストライプ柄の削りカスが可愛かったのパシャリ)

7strings_jaguar_459.jpg7strings_jaguar_457.jpg7strings_jaguar_488.jpg
仮組みして問題点を確認
今まで安弦で調整を済ませていましたが
ついにダダリオの7弦パッケージを開けてしまいました
(0.010〜0.059)

7strings_jaguar_476.jpg7strings_jaguar_458.jpg
フロントピックアップはボディにダイレクトマウント
多弦なのでもちろんピックアップの幅は通常より広くなるわけですが
6弦ギター(4弦ベース)に見慣れている自分には、横に間延びした見た目がどうしても受け入れ難く、ジャガーのように元々ピックガードからして穴が横長なのは助かりますね
(引きでの見た目が6弦のスマートさを維持できる感じです)

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過去の写真ですが、5弦ベースに4弦サイズのPUを置くことに執着している例

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ブリッジのコマも高さが目一杯だったのでネックポケットを1.5mmほど掘りました

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24フレット部分のポジションマークが見えなくなるわけですな
(あの狭いところに入れるの大変だったのに)
ピックガードと弦の距離は近い方が個人的には弾きやすいですし、
見た目も一体感が増したので、良い結果ということでひとつ

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こちらは使うボリュームポットのサイズが大きすぎて配線が通らなかった部分
元のテンプレートをズラしてザグリを拡張しました

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調整に夢中で付け忘れていたリアのハムバッカーの取付

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裏通しタイプで弦を再利用する場合はスプレー缶の先っちょがいい感じですね
一張羅の弦(ダダリオ)を開けるタイミングを間違えたかもしれません

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なんとなくここまで作ってみたものの、素人の我流工作
評価してくださる先生のような人がいません
ということで(?)渋谷にあるESPミュージアムまで出かけまして
ギャラリー担当 進士 節さんに突撃訪問
(専門学校行きを悩んでいる高校生のような行動だわね)

ESP Museum
http://www.espguitars.co.jp/museum/
ESPの十八番、音の鳴るホームページ

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突然ですし、業務内容外であろうに親切に対応していただきました(多謝)
ネックの両サイドの肉はもう少し削った方が良いそうなのでスクレーパーで調整
(ろくに弾いたこともない多弦を想像で作るとこうなります)

その後、寄り道してお店で確認したジョン・ペトルーシモデル(7弦)のネックも大層薄く、少し横から見たくらいじゃグリップ部分が見えないくらいでした
(ここで試奏もせず、想像で作り進めるのが良くない)

弾きやすくなりましたがこれ以上の薄さを求めると弦の張力にネックが負けそうなので終了です
補強にカーボンロッド等を入れてあるメーカーはもっと強気なんでしょうな

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コントロールは現状フロント、リアPU各々にボリュームとトーンが付いてます
(昔のスタックタイプのジャズベみたいな感じ)
ジャガータイプの金属プレートは意外にお手頃価格だったので追加購入しましたが
スライドスイッチの購入は渋ったので無機能な部分にお金をかけただけの状態です
(トーンシフトプレート的な効果ですかね?)

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とりあえず音を出したくて仕方ないんです
ハムバッカーPUにボリューム(250kΩ)、トーン(250kΩ)と音は篭り気味ですが
アンプから音の出るギターが出来ました!
ローBの鳴るギターが出来ました!

次は塗装!

つづき>
「ギターをつくろう その12(塗装)」
「ギターをつくろう その13(コントロール部・仕上げ)」
「ギターをつくろう その14(完成)」