2018年12月23日

「STEINBERGER XP2A(ストリング・ジョー交換)」

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STEINBERGER XP2A

スタインバーガーのボルトオンタイプのヘッドレスベース「XP2」です
ネックのみにお家芸のグラファイトネックを使い、ボディを木材(ハードメイプル)に変更し、
部品、電装のコストを下げることで、価格を抑えてお求めやすくしたのが、このP(プロ?)シリーズらしいですね

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型式の末尾に「A」と入っているように、
オプションのアクティブEQ搭載モデルでございます
・ボリューム
・バランサー
・アクティブEQ
※時計回り→トレブルブースト、反時計回り→トレブルカット/ベースブースト
・アクティブ/パッシブ切替SW

トレブルブースト時にローカットはされないらしいです
(正直、体感ではよくわかりません)

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バッテリーを収める蓋の形状も色々ありまして、このタイプは初めて見ました
同モデルでも木ねじでボディに留めるものが多いので、ナットが埋め込まれているのは良い改良だと思います
(コストダウンモデルなのに変な手間をかけてある)

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ピックアップはこのモデルの為に特注されたパッシブPUのEMGとのことです
妙ちくりんな位置にあるEMGのロゴに特別感があっていいですね

裏面には「EMG-HZ」の文字があります
この後、気をよくしたEMGが単体でも商品化したのかしら?
(販売時系列はよくわかりません)

ちなみにアクティブPUが最初から搭載されたモデル「XP2LI(Low Impedance?)」もあるのですが、
当時の国内代理店のカタログを確認すると、その価格差なんと¥40,000です
そんな値段を見せられたら、特注と言われようとただの樹脂で固められたパッシブPUにしか思えなくなっちゃうじゃない・・・

以下にPシリーズのオプション型式を今後のためにまとめておきます

XP2(特注パッシブEMG PU)
XP2LI(アクティブEMG PU)
XP2A(アクティブEQ)
XP2W(ホワイトフィニッシュ)
XP2R(レッドフィニッシュ)
XP2L(レフティ)
XP25(5弦モデル)

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スタインバーガーのブリッジは色々なところが壊れます
ベースは特にストリング・ジョー(弦のボールエンドを固定する部分)の破損した個体をよく見かけるのではないでしょうか

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今回は、まだ使えるけど時間の問題で壊れるであろうジョー部分を交換します

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純正のジョーはネジからして特殊で流用しづらく、ネジ含めてまるごと交換になります

片端は調整つまみ固定用の切欠き、
反対側はジョーの抜け防止の膨らみと先端にマイナスが切ってある特殊なものです
(ジョー自体も全部にネジを切ってあるわけではなかった)

つまみを最後まで回しても外れないようになっているのは優しい設計です

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ネジをネック側からしか入れ込めないため、ジョー自体が仕方ない肉厚になったのかもしれません

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紹介が遅れました
交換する強化ストリング・ジョーになります
オークションでプロトタイプ(?)をeriyasatou氏より購入しました
当初はネジを流用する形でしたが、前述のようにネジすら使いまわせなかったので、
M3.5の全ネジを手厚く追加していただきました(ありがとうございます)

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ということで組み立て方は少し逆になりますが機能に問題はありません
いい感じに強度が増したことでしょう
切っただけみたいな見た目の無骨な部品、大好きです

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元のジョーは裏から見ると変形が始まっている感じでした

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ちなみにオクターブ調整用のネジも、先端を球状にした長いイモネジ(?)みたいな変なやつでして、
最悪はここが壊れてもオクターブ調整は出来ますが、これも入手が困難すぎると思います

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ストラップピン兼ネックジョイントネジ
特殊なネジだらけです
インチとメトリックのネジが混在しすぎて机が六角レンチだらけです

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フロントパネルの中身
キャラメルバックのパッシブPUです
アクティブサーキット自体はEMG印ではないのかしら?
組み込みが簡単そうでいいですね

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ダブルボールエンド弦の先端の膨らみの分、0フレット部分の高さが上がってしまうのが嫌なので弦自体を削ります
弦高も下がりますし、「ブンッ」という変な低音弦の鳴り方も多少改善されることでしょう

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見た目も良くなりました

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ジョーの調子もいい感じです
(ダブルボールエンド弦ってブリッジ側がテーパー弦なんですね)

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スタインバーガーのグラファイトネックはトラスロッドがないため反りの調整が出来ません
ネックポケットにシムを挟んで、あまり使わないであろうハイポジションのフレットを削ることで弦高を下げることにします
フレットの高さ自体もガタガタな状態なので良い機会でしょう

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”スタインバーガーのネックは反ることがなく、調整の必要がありません〜”

「軽い順反り状態が工場出荷の標準仕様です」なんて言い訳が通らないくらい見事に反ります

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とりあえず、12フレット上で4弦1.75mm、1弦1.5mmくらいでお手上げです
(これ以上削ったら24フレットが無くなっちゃう・・・)

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真っ黒なボディに金の差し色が不良ですね〜
ピックガードの仕様も時期によって様々らしいのですが、
こちらは3プライでマットなものっぽいです
(全体に白いラインが入るのが良い)
他にも更に粗くざらついた3プライのものとアクリル板みたいなものを確認しています

詳しくはここのサイトが参考になりました
http://www.steinbergerworld.com/P-series.htm


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ガンダムみたいでめちゃくちゃかっこいい

特注部品だらけでどこがコストダウンモデルだったのか疑問ではありますが、
制限がある中で工夫を凝らしたモデルは見どころがあって分解が楽しいですね
(価格に一番効いたのはボディ材っぽいですが)

ファクトリーツアーの動画を貼って終わります


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