2025年12月02日

「LINE6 DL4 Delay Modeler(エフェクトONになりません)」

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LINE6 DL4 Delay Modeler

往年の名機を多数モデリングしたディレイ・ペダルです

どこに行っても見かけただけあって壊れた報告や修理の情報もたくさん出てきますね

はい、例に漏れずジャンク品でございます

電源を入れてもエフェクトONになりません
(バイパス音は出る)

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このシリーズ特有の症状として、基板中央に鎮座するEPROMの接触が悪くなると同様の挙動となるみたいです

確かにペダル全体から多少のヤニ臭さを感じますし、機械が不調になってもおかしくないでしょう

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取り外したEPROM

ソケットから外す治具を用意出来なかったので両端にピンセットを挿し込んで取り外しています

接点部を無水エタノールをつけた綿棒で磨いておきます

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再度ソケットに差し込み電源投入

エフェクトONに切り替り、ディレイ音が出るようになりました

実際はEPROMを少し押し込むだけでも改善することがあるみたいですね
(多少接点がズレて導通するのかしら)

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いや〜、丁度持ってなかったんですよ!

EPROM接触不良Ver.のDL4(差分回収)

2025年10月29日

「BOSS DS-2 TURBO Distortion(LEDが点灯しません)」

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BOSS DS-2 TURBO Distortion

ボスのターボ・モード付きディストーション・ペダルです

今なお生産され続けているベストセラー機種でもありますね

こちらは全体的に状態が悪いというジャンク品でした

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購入の決め手はマルチ・レイヤー仕様の個体だったために尽きます
(緑色に塗装したペダル部をオレンジ色に上塗りされて出荷されている)

貴重なものは資料として確保せねばなりません

またこうして記事にすることで、皆様の手元のボスコンに新たな発見があるかもしれません

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状態はLEDの破損、ナットとワッシャーが欠品といったところです

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流石にこの状態では点灯しません

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3mm径のLEDならそのまま交換できると思っていたのですが、小径のものでないと筐体の穴に収まらないようです

直径2.9mm程度のものに交換することにします

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基板の写真です

クリッピング・ダイオードはゲルマ仕様のものが高く取引されているそうですが理由はわかりません

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LEDとナット類を取り付け、点灯を確認しました

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わたしがエフェクターという存在を知り、初めて購入したボスコンがDS-2でもあったのですが、当時は使い方もわからず音すら出せなかったところから気付けば遠く、深い沼へ来たものです

拝啓
INとOUTを逆に繋いで音が出ず、返品へ向かったこいち少年よ

未だにDS-2を購入しては遊び続けています

2025年09月10日

「TC Electronic POLYTUNE CLIP / UNITUNE CLIP(電源が入りません)」

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TC Electronic POLYTUNE CLIP / UNITUNE CLIP

発売から10年を経てもクリップ式チューナーの定番として存在し続ける大ヒット商品です

起動の速さ、視認性、精度、反応速度、クリップ部の堅牢さと製品としてのバランス感覚が素晴らしく、
こういうものは消耗品として、いくつでも所有していたいものです

ということでふたつほど追加購入しました(ジャンク品で)

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どちらの個体も「電源が入りません」とのことです

バッテリー端子の+-間の抵抗値を測定してみるとまったく反応がありません
(本来は多少なり針が振れる)

物理的な断線かと思い、バッテリー端子をペンチで引っ張ってみると簡単に外れてしまいました

よく見ると瞬間接着剤で固定したような跡があります

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ハンダゴテで熱を加えると目に染みる揮発性のガスが発生します
(シアノアクリレート系特有の痛さ)

以前のオーナーは使用中にバッテリー端子が外れてしまったが、ハンダゴテを持ち合わせていないので瞬間接着剤で対処したのでしょう

接点部を除去し、ハンダ付けします

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もう片方の個体も同じ処置が施されていました

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ハンダゴテの熱で瞬着を除去し、
外れた基板のパターンにフラックスとハンダを盛り、
バッテリー端子とコテで押し込みながらハンダ付けを行いました

この端子が外れているジャンク品を多く見かけますが、
長く使っているとあらわれるウィーク・ポイントなのかもしれません

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どちらも電源が入るようになりました

他にもガタが来ていますが、まだまだ現役でしょう

個人的なチューナー探しの旅は終焉を迎え、残すはただ同じもの(のジャンク品)を複数買いするモンスターと化したのでした

めでたしめでたし
こいち | Comment(0) | その他

2025年05月20日

「LINE6 DL4 Delay Modeler(音が出ません)」

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LINE6 DL4 Delay Modeler

LINE6のモデラー・シリーズのディレイ専用機になります

昔はライブハウスに行けば1バンドに一台のレベルで足元に鎮座していましたよね

わたしは見た目が苦手で使うのを避けていたのですが、定番たる機種にもう一度向き合う機会も必要でしょう

音の出ないジャンク品を入手しました

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ジャンク界隈では壊れてしまったものを「文鎮」と表現したりしますが、このサイズ感は迷惑なくらいの文鎮です
(早く直さないと作業場の占有率がすごい)

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よくあるジャンク症状としては基板上のEPROMの接触不良でエフェクトが機能しないことがあるそうですが、こちらのROMを抜き差し、接点を磨いても症状は改善しません

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基板の深部へ潜りましょう

抜きづらいノブは樹脂付きのプライヤーで引っ張りました

昔は傷も気にせずペンチで引き抜いていたのですが、現状の正解はこれということにします

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動作を再確認します

このシリーズはバイパス動作をトゥルー・バイパスかオルタネイト(バッファード)バイパスか選択出来るため、内部回路を通らないトゥルー・バイパス・モードにしてみるとバイパス音は出るようになりました
※向かって左から1番目と3番目のフットSWを踏んだまま「MONO/L INPUT」端子にプラグを接続するとバイパス・モード切替

リレー周りは動作しているようです

次にテスト・モードで診断すると「FREQUENCY」でエラーが出ています
(というか診断結果すら出てくれない模様)

ちなみにテスト・モードの入り方と診断方法はググると出てきます
※長いので割愛

信号を追ってみてもADコンバータの後段は音が出ていません

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回路図を参考に各電圧を測定してみます

チャージ・ポンプIC「MAX660」からの出力が弱いです
(本来の動作は3.3V→6.6Vに昇圧される)

電源周りの故障な気がします

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故障していると思われるチャージ・ポンプICを外しました
(フラックスを塗布してハンダゴテ2本で除去しました)

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手持ちに適当な代替品がなかったため、他のジャンク品から用意しました

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少しハンダを盛り過ぎだと思いますが、ICを固定しました

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電圧も正常に出力され、ディレイ音も鳴るようになりました

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これが⋯⋯バンドマンの出していた音か〜!

2025年05月18日

「Tech21 SANSAMP BASS DRIVER DI V1前期型(筐体変更)」

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Tech21 SANSAMP BASS DRIVER DI V1前期型

以前、3Dプリンタで出力したプラ筐体に修理したジャンク基板を入れたベードラですが、ひょんなことから金属筐体だけのジャンク品を入手することが出来たので中身を移設しようと思います

無個性になることを心配して二の足を踏んでいましたが、バラバラに持っていても仕方がないと気付きを得た次第です

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メリットを捨てるという点ではプラ筐体は中身込みでも200gを切る軽さが魅力でした

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基板へのアクセス、メンテ性も抜群でした
(簡単に分解出来ます)

デメリットは軽すぎて卓上で使用するとシールド・ケーブルの重みで転がり落ちます

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用意した純正筐体は丁寧に入出力ジャック類も付属していました

前オーナーは本当に基板だけ必要だったようです

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組み込み前の下準備です

最低でもこれくらいの部品を先にケース本体へ取り付けておく必要があります

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基板を取り付けました

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ちなみに基板取付後にフットSWの接触が悪いことが発覚します

横着してこの状態のままでタクトSWを交換したのですがめちゃくちゃ面倒でした

このブログの過去記事を読み返すと同じように横着してタクトSWだけを交換しているようですがもう失われた技術です

どうやったのか覚えていません

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なんだかんだ完成してみるとこの姿が落ち着きますね

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重量は倍くらいになりました