
Tech21 SANSAMP BASS DRIVER DI V1後期型
定番ベース・プリアンプのひとつです
「サンズアンプ」というだけでこの機種を指すくらい有名ですよね
一時期、ベーシストの足元には飽きるほど置いてあったと思います
こちら、2004年前後に仕様変更されたスライドSWが3つのモデルになります

実はまともな状態の個体が手元になかったのでこんな美品は恐れ多いのですが
電源の入らないジャンク品です(まともか?)


DCジャック部が見る限り無理な力が加わったような形をしています
(ケーブルが繋がったまま落下させたとか?)

電池でも動きません

テスターでDCジャック部をチェックしてみると、プラス側の端子ふたつが導通していません
※DCジャックを挿し込まない状態では端子同士が接触する構造
試しにワニ口クリップで基板へ直接電源を繋いでみると電源が入りました
DCジャック不良かと思われます

基板を外しました
この作業、電動のハンダ吸取器(HAKKO FR301-81)を導入したので楽勝かと思っていたら大して役に立ちませんでした(失礼)

V1前期型の基板に比べて、V1後期型はハンダを外す箇所が多いのもありますし、各ジャックに金属プレートが付いており外す難易度が上がっています
結局、主な端子はフラックスを塗布し、ハンダを盛り、ハンダ吸取器(HAKKO SPPON)で除去しました

ジャックに付いた金属プレートはハンダ・リムーバー(低融点ハンダ)を盛って最後に外しています
盲点だったのが最低でも「LEVEL」のPOTは外さないと分解出来ないんですね
(DCジャックが基板とPOTでサンドイッチされているため)

DCジャックを右のものへ交換します

破損品を分解してみましたが端子が曲がってまったく接触していない状態でした
(挿し込み方によってはDC駆動出来たかも?)

筐体側に部品を並べて基板を取り付ける準備をしまして

ハンダを盛りました

動作も問題ないようです
ここまで組み上げてから動作チェックするという愚行に出ていますが、何度も部品を外す方が基板へのストレスにもなってしまいますからね!
自分を信じて(面倒だったので)進めてしまいました

DCジャックは気持ち奥まった状態になりました

V1後期型は更にメンテ性が悪い
覚えました