2019年06月09日

「ジャンクパーツで組むベースギター」

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ひょんなことから頂いた素性の良さそうなネックとボディが塩漬けされておりまして、
いつか組もうと思いつつ暫く経ってしまいました

「組む上げる時間が取れないので出品いたします」

オークションでよく見かける商品説明を書くような大人になりたくないっ・・・!

今回はこのボディとネックを組み合わせてベースギターを仕上げたいと思います

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スティングレイのボディはUSAか国産か判断が出来ませんが、
元々サンバーストだったものをリフィニッシュされています

製造年であろう「MAY 28 1996」のスタンプがヒントになりますかね?
(深追いして調べはしない)

あまりにも放置していたため、ボディ上に置かれていたビニール袋に塗装が反応してしまいました

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ネックはフレットの抜かれたフェンダージャパンのプレベのものでしょう(たぶん)
フレット溝がガバガバになっている箇所もあります

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まずはネックから弄っていきます

ネジ位置の合わない穴を一度マホガニー材で埋めてしまいます
使用する丸棒の導管の向きにも諸説あるようですが、
売っている丸棒をそのまま突っ込むのが簡単で好きです

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見つけたネジ穴は軽くさらっておくのが好きです
(フェンダーメキシコ製的な処理)

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ナットは最初から弦溝まで加工されているTUSQをポン付け
厚みは調整しましたが弦高はこのままでもいい感じです

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用意するフレットはフリーダムのステンレスフレット「速」
これもパッケージの黄ばみ具合から察する通り、
使う機会をずっと掴めず温めていた品です

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折角なのでハンドニブラーからフレットタングニッパーを作ってみたのですが、
ステンレスフレットには向いてないそうですね
結局、棒ヤスリで仕上げる羽目になります

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フレットを打つ前に指板を綺麗に整えます
この明るい色味の木目が気に入ったので、フレッテッドとして復活(?)させたいのです

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指板のアールにあわせて曲げたステンレスフレットを打ち込みまして、
粘度の低い瞬間接着剤で更に固定します

もう少し真面目に下準備をして打ち込めば接着剤は不要なのかもしれませんが、
簡単にアタック・サステインが整うので多用してしまうズボラ技です

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次はボディ部分の作業に移ります
特徴的なコントロールパネルは純正部品が手に入らなかったので中華コピー品でお茶を濁します
せめてネジ穴くらいはコピーして欲しかったのですが、蓋を開けてみれば独自サイズです
主要な二箇所のネジ穴を埋めて開けなおすことにしました

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スティングレイはピックアップ調整ネジの受け側にしっかりした雌ネジが入っています
考えは好きなのですが、分厚いピックアップに交換する際、調整ネジを紛失した際には非常に厄介になります

わたしは未だにこの純正のネジのサイズとピッチをわかりかねている状態ですので、
「サイズはこれですよ」「ここで買えますよ」的な情報は随時募集中でございます
※#6-32という情報あり(でも太すぎる気もする)

問題の雌ネジは適当なサイズのネジを突っ込み引っ掛けて無理やり抜きました
(想像していたより長いものが出てきてびっくり)

開いた穴はマホガニー丸棒で埋めてから、トリマーで整えました
適当なネジを見つけられないばかりに手間のかかる作業を強いられました

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フリーダムの「Noise Hell SP-D-01」
ガラじゃないものを初めて購入しました
ノイズ処理用の導電塗料です

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「ピックアップの隙間から見える木地が気になるから塗装したい」
「でもガンダムマーカー(黒)じゃなあ〜・・・」
みたいな経緯なので、アースに落とす配線すら施しておりません
少し高価なつや消し塗料として使っただけということですね

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配線の切れたジャンクピックアップをこの際なので4芯化
素性はわかりません

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コントロールパネルはSEND、RETURN、OUTのジャックのみ
ピックアップは端子台を用いて、シリーズ・パラレル・タップ配線をドライバーで変更できるようにしました

実験機の側面が強いのでピックアップを簡単に交換出来たり、
プリアンプをインサートしやすいようにしたつもりですが、
結果的に

「漢のリアPU一発、ボリューム、トーン無し仕様」

になってしまい小恥ずかしい感じがします
いや、コイルもふたつあるし、女々しいのでアリです

プレートの穴もひとつ余っていますし、欲が出てきたらスイッチでも増設しましょう

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はい、スケールが合いません
同じレオ・フェンダーさんの設計だし、スティングレイにプレベのネックは付くだろうと踏んでいましたが、
スティングレイの方がフレット数が多いんですね・・・
ブリッジ位置がボディの遥か後方です

PU位置もフロント寄りになるわけで、PU実験機の体を成さなくなってきましたぞ

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これまでの経過です

そして突然ですが、ここからは3Dプリンタを導入しまして、
3Dプリンタで出力したパーツの実験機にも成り果てることになります

・3Dプリンタ「FLASHFORGE Creator Pro」
・3DCADソフト「Fusion360」

思いついただけの部品を簡単に出力できるのは自分と相性のいい道具でした
(もっと早く手に入れれば良かった)

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まずは幅広のブリッジの参考にとバダスタイプをコピーします
四角い部品ばかりなので3DCADの練習には向いているのではないでしょうか
本家はインチネジですが、手軽に手に入るメートルネジ仕様で描いたので部品の肉厚に不安のある箇所があります

プリンタの出力設定も経験値が足りませんので手探りです
収縮率が少なく寸法が出やすいと言われるPLA樹脂のフィラメントを使い、
よくわからず充填率100%で出力しています
(一回目はめちゃくちゃ反って失敗しました)

ネジ穴もソフト上で切ったのですが、
プリント完了時間と精度を考えると後でタップを切った方が綺麗で早い気がします
(結局、このモデルでもタップを切る必要がありました)

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ホワイトチョコみたいで可愛いです

3Dプリンタで出力したベースブリッジは強度的に問題ないのかは気になるところですね
それの確認も兼ねての実験機ベースとなります

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調子に乗って欠品部品を作画・プリントするのが楽しくなります

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ダミープラグ

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これならシールドケーブルを挿す場所を間違えません(?)

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ピックガードはAmazonの激安中華コピー品が寸法ぴったりで取り付けられました
この感じで金属プレートもコピーして欲しかったです

MDF板のPU型フィンガーレストは試しにレーザーカットしたものになります

もっとガラクタみたいな見た目の楽器になるかと思っていたら意外にまとまりました

製作途中で導入した3Dプリンタの楽しさが嬉しい誤算です

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これからも実験機として付き合っていきましょう

2019年04月21日

「Fender USA Jaguar '66(ペグ交換・各部調整)」

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Fender USA Jaguar ’66

1966年製くらいのジャガーです(販売店の記載から判断)
どれくらいから「ビンテージ」扱いになるのか未だにわからないのですが、
60年代の物はそういう目で見られる対象の古いギターということにします

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ブリッジは購入時よりオリジナルからシャーラー製のもの(STM-C)に交換済み

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USA製のピックアップは、ヨーク(金属のギザギザの歯)の高い方が1弦側とのことです
(フェンダージャパン製は6弦側が高い)

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今回は以下、

・クロームメッキのFキーペグからニッケルメッキのクルーソンペグに交換したい
・ハイポジびびりの軽減

となります

Fキーのクロームメッキ感、結構みなさんチープに感じていて安心しました

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ネックデイトから1966年の2月の物と判断するらしいです

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ポットデイトからは1979年の24週目と読み取るらしいです

組み上げまでに10年以上塩漬けにされていたのか、
途中、ポットだけ交換されたのか、
そもそも年代の読み取り方が間違っているのか・・・

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CBS売却後の製造個体(?)でよく見かける黄色味がかったサンバーストの塗装が苦手なのですが、
この個体のように元の色からここまでいい感じに焼け、褪色することも出来るのですね

楽器店で売れ残っている嫌な感じのサンバースト個体は
「そりゃ欲しい人いないよな」という感じでよく見かけただけかもしれません
ネットからの情報も多い昨今、逆生存バイアスで主語が大きくなるのは改めたいところです

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交換するクルーソン製ペグです
クルーソンタイプのペグはよく見ていたのですが、
本家クルーソンのペグは更に無骨な感じです(種類が違う?)

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まっすぐ一列に並べて、取り付け穴を開けました

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「改造してしまうけど骨董価値的に穴まで埋めたくない」という謎の思考により、
元の穴は埋めずにそのままにしました
木地がそのままなのも気になるので蜜蝋ワックスを塗っておきます
(もちろん埋めるが面倒ということもある)

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ペグを取り付けました
交換の理由がほぼ”見た目”だと思うので、ブッシュは流用です
キラキラなメッキもすぐに錆びて統一感が出てくることでしょう

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購入時よりブリッジが交換されていた個体ですし、改造を躊躇うこともないのですが、
多少なり施術に抵抗がある気持ちはこれからも忘れないようにしたいですね

このシャーラー製のブリッジはアンカー穴を一度埋め直した後に、
6弦側をアームユニット側に、1弦側をネック側に開け直しているようで、
ピックガードもそれにあわせて拡張している感じがします

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ブリッジのRが14”に対して、指板Rは12”くらい
古いジャガー はもっときついRと聞いたのですがむしろ緩いくらいに思います
前述のブリッジの施工のこともありますし、
フレット打ち直し・指板修正もされているのかしら?

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フレットが減っています
フレットをレンチ等で叩いてみた音も鈍い感じですし、浮きもあるようなので、
嫌な音がする箇所を叩き直しました

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続けて軽くすり合わせ

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ローラーサドル(ナット)は
「部品も多く、遊びも多い、弦との接触部分も曖昧で立ち上がりの遅い詰まった出音」
という印象のままずっと避けていたのですが(ビザールギターの印象も強い)、
これはめちゃくちゃ普通の使い心地ですね

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かっこよくいい感じに仕上がりました

この楽曲の間奏2:04〜で使わせていただきました(宣伝)
https://nakanoise.bandcamp.com/track/tania

2019年04月14日

「Maxon AD999(電源入らず)」

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Maxon AD999 Analog Delay

マクソンのアナログディレイです
AD900かと思ったらディレイタイムがもっと長くなったAD999というモデルらしいですね

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BBD(MC4107D)を11個も積むとアナログディレイといえど、
ディレイタイム900mSecくらいは伸ばせるとのことです

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電源が入りません
AD900も電源が入らなくなる壊れ方が多かったのですが、
電源初段のヒューズが飛んでいる模様です

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調べてみても簡単に手に入らなそうな部品だったので
所有者に確認をとってジャンパーしてしまいます

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電源入りました

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フットスイッチは以前交換されていたみたいです
このスイッチ、すぐ壊れるので好みではありません

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目隠しされているみたいでエッチですね

2019年04月07日

「YAMAHA DD-100(スイッチ交換)」

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YAMAHA DD-100 DIGITAL DELAY

ノックダウン(リハウス)したYAMAHAのDD-100です
巷ではディレイ音にハイカットが効いてアナログライクなディレイという評判らしいのですが、
確かにBOSS DD-3(2)なんかと比べると柔らかい音色ですね
(当時のカタログや謳い文句が見つからないので意図した音色か不明)

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昔のデジタルディレイは基板の密集感が凄いです(基板×3)
安易にノックダウンを考えると収まりきらず元より大きなサイズになってしまいます
配線のまとめ方等は当時から何もアップデートしていないので汚いままです
長い一周を回ってこういうぐちゃぐちゃな配線がかっこいい期のままです

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一度ノックダウンした筐体から再び引っ越しを経験していますし、
元の筐体の亡骸はノイズマシンに成り果てており帰る場所もありません

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今回は前回から放置していた調子の悪いフットスイッチをいい加減交換しようと思い立った次第です

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ノックダウンしたくせにトゥルーバイパスとかではないので、
適当な径で丁度よいスイッチに交換しました

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このかっこいいスイッチは交換してナットを増し締めした時に崩壊しました

残念です

2019年03月18日

「BOSS BD-2(切り替わりが不安定です)」

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BOSS BD-2 Blues Driver

オルタナキッズ御用達、ブルースドライバーです

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入手時よりモディファイが施されており、
エフェクトON/OFFが切り替わりづらいジャンク品

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目に映るコンデンサーを手当たり次第グレードの高いものに交換してあるみたい

外部に増設されたミニSW×2は、トーン部のコンデンサーにパラで挟まれたコンデンサーの切り替えと「C17」のコンデンサーをバイパスするSWのようです

回路図

効果はふんわりしていてよくわかりません
元より高音は出ない、乾いた音も出ません
数多のモディファイ品よりオリジナルが使いやすいというBD-2あるあるに遭遇です

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不調なフットスイッチには接点洗浄剤ではなく、KURE5-56を噴いてしまいましたが、
こちら油分を飛ばすタイプなのでプラスチック(石油製品)には良くないのでしょうね
グリスも洗い流してしまいますし、そもそも接点復活の効果は薄い模様です

調子も悪かったので、この際どれくらい劣化するのか検証してみましょう